うわさに続きが生まれた? あの大提灯に強力な助っ人が登場したらしい!


諏訪市の大手町に並木通りと呼ばれる場所があります。

上諏訪駅の西口近くから高島城へ向かう道で、

けやきの大木が両側にあるため並木通りと呼ばれています。

 

並木通りでは、昭和20年代の中頃から手作りの大提灯をケヤキの木に飾ってきました。

高さが3m、直径が2mほどの大きな提灯です。

昭和40年代には道の両側に 30基ほどが飾られており、

ぼんぼりも飾るなどとても華やかだったそうです。

◇昭和44年の写真  ↓



その当時の賑わいの名残を今に伝えるものが、この大提灯で

上諏訪の夏の風物詩の一つになっています。

 

元々は、地元の商店主さんたちが制作してきましたが、

昨年から組織が変わり、新たに有志の皆さんにより結成された

「並木通り大提灯保存会」に伝統が引き継がれています。

そして昨年、大提灯の部品が50年ぶりに新調されたというのが以前のうわさです。

 

ここからがうわさの続き…

その大提灯作りに今年は、とても強力な助っ人が登場しました。

諏訪清陵高校書道部の皆さん、直接関わったのは2年生の部員4人です。

 

実は、大提灯…昨年の8基から10基にと2基増えました。

新しくスポンサーとなったのが、保険代理店『アストのほけん』という会社で、

地元のコミュニティFMに高校生にスポットを当てた番組を持っています。

その縁があって、諏訪清陵高校書道部と保存会を結んでくれた…という次第だそうです。

 

書道部の皆さんですが、文字を書いただけではありません。

提灯作りから手伝っています。6/1に紙切り、6/16には紙貼りに参加しました。

 

そのあたりの様子を「並木通り大提灯保存会」会長の藤原 千弘(ちひろ)さん聞きました。

『若いせいか飲み込みも早くて、こっちがモタモタしているうちにどんどん進めてくれて、とても助かった。孫のような高校生の参加で保存会員も楽しそうだった。』そうです。

 

そして6月18日、いよいよ大提灯に文字を入れました。

午後1時半ころから部員の一人、宮原めぐみさんが龍の絵を描き始めます。

宮原さんは美術を選択授業にするなど、絵をかくことが大好きだそうです。

練習を重ねたとはいて、下絵なしで描き進めていく様子にはびっくりしました。

◇だいたいの当たりをつけます



◇竜のラインです



◇まずは竜の絵を描きます









2時頃から文字を書き始めましたが、選んだ言葉は『意気軒昂』の4文字、

一人が一文字ずつ書き入れていきます。

 

◇意を書いたのは 藤森真梨子さん ↓



◇気を書いたのは 宇治芽美さん ↓



◇軒を書いたのは 有賀彩乃さん ↓



◇昂の文字と龍の絵を描いた 宮原めぐみさん ↓

保存会の皆さんや取材のマスコミ関係者が見守るなか、

15分あまりで文字を書き上げました。

そのあと、諏訪清陵高校書道部の名前、朱色の落款を入れて完成。



◇名前と落款を入れます



龍を描き始めてから1時間ほどと、本当に素晴らしい集中力でした。

何を書くかは一任されたそうですが、なぜ『意気軒昂』という言葉を選んだのか…

『大提灯作りを保存会の皆さんと一緒に行い、皆さんが元気に提灯を作っているところを見て選ばせてもらった』とのことでした。

◇最後に挨拶 ↓



当日、付き添いできていた顧問の小宮山健司先生のお話では、

書道部員は全部で16人、そのうち2年生は4人だけすが、とても仲が良いとのことです。

さすがのチームワークぶりを発揮。

かなりの凹凸があり墨ののりも違うため苦労したようですが、

心と込めて精一杯仕上げてくれました。

 

保存会の皆さんはこれからがたいへん。

7月9日にすべての大提灯10基をケヤキの木に飾ります。

高い木の枝に吊るす作業も全部自分たちで行います。

 

並木通りの大提灯は7/9~9/2(土) 新作花火大会まで飾られています。

午後6時~午前2時までは灯りが点ります。

風が吹いたり、大雨が降ったりすると大提灯を下ろすため、管理がたいへんです。。

そして、諏訪清陵高校の書道部の皆さんが書いてくれた『意気軒昂』が見られるのは

この期間だけ。ひと夏だけです。ぜひぜひ、見にいらしてください。

 

調査隊員:土橋桂子

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日替わり調査員

月曜日 根本 豊 東信担当

寺山修司の演劇実験室「天井桟敷」に所属していた演劇人。
福島出身で標準アクセントがいまだに身につかない。無類の酒好き。

火曜日 竹井 純子 北信担当

SBCのラジオカーレポーターを経て、調査隊員に。
中野市出身、豪快な笑い方が特徴。愛用の手提げバッグのデザインが下品と評判。

水曜日 塚原 正子 中信担当

ロック好き。電話するとだいたいエレベーターに乗っている。謎多き女性。
松本市出身。中学・高校のあだ名は「かっぺ」。

木曜日 西村 容子 南信担当

元民放テレビ局のアナウンサー。3人の子どもを育てながら、おもしろいネタがないかとアンテナを張りめぐらしている。への字まゆげがチャームポイント。飯田市出身。

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