佐久穂町にはややこしい名前のお店があるらしい!?
2017年06月19日

場所は佐久穂町穂積の八千穂駅前通りにあります。この辺りは江戸時代から続く酒蔵 黒澤酒造もあって古い街並みの面影が残る風情ある通りです。そのややこしい名前のお店も、もとは呉服屋さんだったという築140年の趣きある建物のお店でした。
ややこしい店名なのでお客さんが間違えて入って来てしまうそうでして、お店の入り口には説明書きの立札が立っています!!さて、そのややこしい店名とは…
「駅前食堂」です。
駅前食堂という名前のお店はあちらこちらで見かけますが、なんと!こちらの駅前食堂のすごいところは
ご飯ものが一切無いという事。つまり、食堂ではないのです!!

こちらの正式な店名は「喜劇駅前食堂」といいます。東京からIターンで佐久穂町に移り住んできた中村さんご夫妻が営んでいらっしゃって、今年で11年目になるそうです。井伏鱒二の映画喜劇シリーズがお好きだというご主人がお店の名前をつけたのだそうです。
奥様は店主兼女将。ご主人は番頭兼駐車場係り…というとてもユニークなご夫婦なのですよ♪このご夫婦のお店だからお店の名前も面白いのだとすぐに納得できるような感じがします。「喜劇」とついている事によって、フェイクだという意味を含ませているという事ですが、本当に紛らわしい名前ですね。飛び込みのお腹を空かせたお客さんに平謝りした事は何度もあるそうです(笑)
さて、肝心なのは佐久穂町の駅前食堂は何屋さんなのか…ですが、
雑貨屋さんです!!

各地の作家さんが作った物や、和服のリメイク品、外国の雑貨、骨董等々。興味深い面白い物が沢山並んでいます。素敵な雑貨店なので、県外からもお客さんがお見えになるのだとか。
そして、実はややこしい名前のお店は一軒だけではないのですよ~!
もう一軒は
「駅前理髪店」!!

サインポールもあります!!
正式な店名は「喜劇駅前理髪店」です。
この流れでいくと、皆さんお分かりですね。こちらは…
理髪店ではありません(笑)
サインポールを横目に喜劇駅前理髪店に入って行くと…
古いジャズのレコードがずらりと並んでいました!

「レコード屋さん…???」
とも思いましたが、違いました。
こちらは、喜劇駅前理髪店というギャラリーなのだそうです。
今はたまたまご主人のレコードを展示しているところだったようでして、普段は芸術家の作品を展示しているのだそうです。
それにしてもお店の名前には惑わされますね。でもそのギャップで生じる気の抜けるような空気感が一つの持ち味となっていて面白いと思いました♪食事はありませんが、是非、その空気を味わいに喜劇駅前食堂&喜劇駅前理髪店に行ってみてください。
斉藤 美穂