噂の調査隊「市田柿の皮からビューティーコスメができるらしい!?」

南信州では梨が出回り始め、味覚の秋の気配が漂い始めていますが、今日は秋を通り越して冬の味覚、市田柿の話題です。

市田柿は年間生産量が1250tと、干柿の中でも日本一の生産量を誇る、南信州の特産品の一つです。
白く粉のふいた市田柿は、首都圏では桐の箱に入って売られることも多く、高級品として知られています。

その「皮」が、なんと食べ物ではなく、コスメに生まれ変わるという噂を聞きまして、調査に出掛けました。

出掛けた場所は、市田柿の里 高森町。
その高森町に本社を持つ、お土産品などの製造手がけている、(株)マツザワさんにお邪魔しました。



お土産品製造とコスメ。
全く畑違いな感じもしますが・・・

なぜ、市田柿の皮でコスメなのか?
マツザワ 開発営業部の森本康雄さんにお話伺うと・・・

きっかけは、JAみなみ信州から、柿の皮の再利用について相談を受けた事。
皮を持ち帰って、「食べた!食べた!」
やはり最初は、食品としても再利用を考えていたそうですが、その渋味に着目し、成分を調べてみると・・・
「タンニン」と「ポリフェノール」の含有量が多いことが分かった。
そこで、ちょうどその時期、別の事でお付き合いがあった化粧品関係の方に話したら、アンチエイジングに関係する成分だという事で、コスメが急浮上!!
今回の取り組みに至ったそうです。

先ほどお話ししましたが、市田柿の年間生産量1250t。

この1250tを生産するには、生柿で5000t必要だそうで、その生柿の皮を剥いて干すんですが、その皮は生柿の約15%、重さにして750tも出てしまうんです。
その皮は、お漬け物に入れたりして使われているものなんだと私は思っていたんですが、
そのほとんどが、ご覧のように



畑一面オレンジに染まるほどの量が畑に埋められたり、さらには、一般廃棄物としてお金をかけて処分されたりしているんです。

それをなんとか利用できないかと、JA南信州から相談があり、始まったプロジェクトでした。

でも、誰もが想像できない柿の皮の化粧品。
驚きの声も多かったようです。
県の助成金のプレゼンでも「本当に大丈夫?」という声が上がるなど、柿の皮とコスメはどうしても結びつかない反応。
でもでも、ご当地化粧品などを多く手掛ける会社 グランディールさんの協力を得て、研究開発から製造までを依頼。
グランディールの担当者さんも、最初、長野からのお話という事でリンゴや梨などを想像していたところに、柿の皮・・・
とっても驚かれたそうですが、その成分などを調べていくうちに、これは面白そうなものができそう!!!と期待を寄せているそうです。

そして、何より強力な助っ人がこの人!!!



飯田出身のヘアメイクアップアーティスト  「おぐねぇ」こと小椋ケンイチさん



小椋さんも最初、
「シワシワがシワシワぬってどうよ~」
って驚いたそうですが、今では、
「高級品として桐の箱に入って売られている市田柿の隣に置いて売ってもいいんじゃない」
と、今までのコスメとは違った高級感に期待。
「中国の爆買いの一つに加わって、世界に通用するこうs目がここ伊那谷でって言うのもいいわね~」
とノリノリ!!!

とっても楽しくなりそうです♡

この柿の皮コスメ、フェイスマスクを中心に開発されるそうで、今そのモニターも募集しているそうです。
おぐねぇと一緒に、色や香りパッケージデザインに至るまで、サンプリングモニターをしながら考えていくそうです。
アンチエイジングの化粧品という事で、対象は35歳~49歳。

おもしろいものができそうですね☆

詳しいことは、マツザワさんにお問い合わせください。



柿の皮からどんなコスメが出来上がるのか?
この後も調査しておきますね♡

    コスメ開発に興味津々の 西村容子 でした☆





8/31噂・坂城駅前で、この夏本物のアレを利用したクールシェアスポットが活躍した!?

今日で8月も終わり。今年の夏も暑かったですねぇ。
この暑さをしのぐため、クーラーなどで使用するエネルギー消費量は年々上昇しているようです。
そこで近年、クールシェアということが注目されていますよね。
家庭のエアコンなどの電気を止めて、元々涼しい場所へ出かけて、
涼しさをみんなで分けあい(シェアする)、
社会全体としての節電・省エネルギーを図るのがCOOL SHAREの取り組みです。

2011年、東日本大震災直後の大学のゼミで生み出され、
世田谷区の一部でモデル的に始まったクールシェア。
最初のクールシェアスポットは約20でした。
環境省との連携が始まった2012年の7月には2000箇所がシェアマップに登録され、
それが今では、所有者や自治体によって登録されたスポットが10,000箇所を超えてるそうです。

我が県でも、「信州クールシェア」事業を展開中です。

さて今回は坂城町にユニークなクールシェアスポットがあった!?
という情報を得まして調査しています。
まずは坂城町のクールシェアへの取り組みを、坂城町企画政策課 清水敬三さんにお聞きしました。


「坂城町には約250の工場・事業所があり、電力の安定供給が不可欠なことから、
エネルギーの効率的な利用に向けた調査・研究に2011年から乗り出し、信州大学と連携した「スマートタウン構想」を開始した。」そうです。
その一環としてユニークなクールシェアスポットを誕生させたそうなのですが、
それはなに?
「平成25年に、しなの鉄道から譲り受けた169系電車を坂城駅前に展示している。

その電車の中にクーラーを取り付けて昨年からクールシェアスポットにした。」
とのことです。

昨年と今回は試験的に2日間、今年は8月5日・6日の朝9時から夕方5時までのオープン。
椅子もゆったりして過ごしやすく、
(子供たちの塗り絵は電車と坂城町ユルキャラ「ねずこん」)

お客様からは「もっと長期間オープンを」、の要望が数多く寄せられたそうです。
この電車内では他の日には読み聞かせや吹奏楽のコンサートなども開かれ、
町のシンボルとして住民の皆様に親しまれているんですね。
(運転席の「ねずこん」)



今後の展開は?とお聞きしたところ
「来年は、もっと長期間クールシェアスポットとして解放したい。
また今年の冬はウォームシェアなども計画中です。
坂城駅から徒歩数分の、『坂城町 鉄の展示館』で10/6から開催される
『エヴァンゲリヲンと日本刀展』にあわせて、この電車も解放してなにかイベントも計画しているので、
ぜひ皆さんおいで下さい」とのことです。

運転席に座ったり
色々なところが見放題ですから、電車好きの方必見ですよ。

    父が国鉄職員だったので、我が家はいつも鉄道敷地内にあった・根本豊でした

安曇野市穂高で話題のグローカルフーズって、どんな食べ物?

“グローカルフーズ・ネーブル”
っていうお店が、JR穂高駅の前の交差点に開店して、
話題になっているらしい、という噂を聞きまして。
調査に行ってまいりました。

お店は外観からとってもおしゃれ。センスがとっても素敵なんです。
中に入るとこんな感じ。

 

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とっても居心地が良くて、気持ちのいい空間です。

さて。

このお店で提供している “グローカルフーズ” って、なに??

オーナーシェフの崎元 伸郎さんにうかがいました。

 

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「グローカルフーズっていうのは、僕が作った造語です。

グローバルとローカルを合わせたんです。」

 

ん? グローバルの意味はは世界的、ローカルは地域のこと。

逆の意味の言葉を合わせてあるの? どういうこと?

 

「ここ、信州には素晴らしい食材がたくさんあります。

だからまず、ローカルな食材にこだわっています。

そしてそのローカルな食材を、多国籍料理でグローバルに食べる。

というコンセプトです。」

 

なるほど!

で、具体的にはどんなものが食べられるの?

 

「山肉をお出ししています。鹿肉や猪肉を使ったジビエ料理です。

もともと、オーガニックレストランでシェフをしていたんですが、

野菜だけではなく、地域の山の恵みの肉、つまり鹿や猪を、

美味しく食べてもらいたい、という気持ちが強くなりまして。」

 

鹿肉のボロネーゼのパスタ、猪肉のメンチカツなどなど、

ジビエ料理のメニューがズラリ。

でもね~。あまりいいイメージ持っていない方、多いですよね~。

臭いとか、固いとか・・・。

 

「処理の仕方によって全く味が違ってくるんです。

しっかり処理をしたお肉は、臭みがまったくありません。

そこは徹底的にこだわります。

それと、細かく刻んだり、野菜をたくさん使って、食べやすく。

あとはハーブなどの香りで美味しくいただく。

コツがあるんです。」

 

お店は1か月ほど前にオープンしたとのことですが、

思った以上に美味しいと、とっても好評なんだそうです。

 

「とても嬉しいですね。

ジビエ料理をもっともっと広めていきたいです。

鳥獣被害が問題になっている中で、僕らができることって、

美味しく消費することなんじゃないかな。

それが、農家のみなさんのためになるし

野山のためにもなると思うんです。

スーパーマーケットでも鹿や猪の肉が売られることになるようです。

ご家庭でも楽しんでいたきたいので、

お店のメニューはすべて、公開しています。

おススメの食べ方をどんどん教えて、

広めていきたいと思っています。」

 

お店の名前ネーブルとは、おへそのこと。

安曇野の真ん中、いろんな人が集まって、情報が交差するようなお店にしたい、

という願いが込められています。

そしてオリジナリティあふれるメニュー。

崎元さんの地域への愛が、お料理ににじみ出て、とっても優しい味なんですよ!

 

「横浜からこちらへ来て10年ぐらいになります。

ほんとに、来てよかったな~と思っています。

ここならではの素晴らしい食材がたくさんあるので、

土地の魅力をお皿に表現していきたい。

シェフとしてやりがいを感じています。」

 

嬉しいですよね~。

 

ジビエ料理、ぜひ体験してみてください。

グローカルフーズ・ネーブルの電話番号は、

0263-75-6441です。

 

カボチャに続きあれも宙に浮いちゃったらしい??

昨年9月末に宙に浮いたかぼちゃを噂の調査隊で取り上げましたが!!

その際来年はあれに挑戦してみようと・・・。園主金井弘さん言っていたのは記憶にありますかな??あ~あれ。です。早速行ってみました。金井さんの畑に行ってみました。

あれとはすいか!友達ができた♪すいかの名産地のすいかです。そのすいかを宙に浮かせることに成功。いたしました。パチパチ。

ただちょっと様子がおもっていたのとは違う気が・・・。
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なんと!チャレンジして宙に浮いたのは1個だけ!それも落ちそうだから、早く見に来てという状況でした。どうして??も~~。原因は??

それは!かぼちゃのようにつるがうまく太くならない。なので!うまく吊れない。肥料も少なかったのか?大きくならない。

今のすいかは直径で15センチぐらい。これから本来ならば倍の大きさになる。

大きくなってきたらネットに入れて保護してあげるのに・・・。

来年また頑張ってみるそうです。お隣の畑では、昨年に引き続きカボチャが良い感じになっていました。
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金井さんのイメージとしては、使われなくなったぶどう棚の再利用が大きなテーマ。

吊るされたスイカが目の前にきたら!これは大変面白い。

そんな!ロマンあふれる夢でございます。来年またお邪魔します。

調査員 竹

8/24噂・上田市、健康になってお得なポイントがもらえる「バーチャルの旅」って、なに!?

我が県は、長寿県として知られています。
が、そもそも長野県は、以前から長寿県だった訳ではありません。
昭和40年の調査では男性の平均寿命は68.45才で全国9位、女性は72.81才で26位。
中でも当時は脳卒中の死亡率が全国1位だったそうです。
それが様々な取り組みによって、平成25年には男性80.88才、女性87.18才と、
男女とも全国1位に。
関係者のひたむきな努力と、県民の努力があってのことですが、まだまだ油断は出来ません。
健康いきいきでの長生きがなによりです。

そういった中、上田市ではユニークな活動が始まっています。
それは6月から始めた「健康づくりチャレンジポイント制度」!
参加登録者数が、開始から約1カ月で2千人を突破したそうです。
上田市 健康こども未来部 健康推進課 健幸政策担当 山越理恵さんに
どういう仕組みの制度なのか?お聞きしました。
(左が山越さん、右はお世話になった遠藤さん)


「健康づくり事業や健診などに参加するとポイントがもらえる。(一回100から200ポイント)
ポイントは市内温泉施設やスポーツ施設利用券と交換できる。

また、市に寄付するとベルマークのように各学校などにスポーツ用品を配布します。
始めたきっかけは上田市の健診受診率が低く生活習慣病が増加傾向のため
市民に健康への関心を持ってもらえるよう始めた」そうです。

ポイント獲得法でもう一つユニークな方法があるそうですが、
それが今日のメインテーマでもある「バーチャル(仮想)の旅」!
一体どういうことでしょう?

上田から新潟、富山、石川、福井、滋賀、京都を回って大阪までの距離に相当する
573㌔880,800歩を仮想空間として、仮想の旅を市民の方々にしてもらう。
ルートを書いた地図の周りに177のマスが刻んであり、

一歩0.65㍍換算で880800歩÷177マス=4976歩≒5000歩。
毎日のウオーキングで5千歩(約3.25㌔)ごとに一マス塗りつぶすと、


0.65㍍×5000歩×177マス=575.25㌔で、大阪到着!」ヤッター!!!ということなんです。
達成すると700ポイントもらえます。
自己申告制のため、参加者には
体組成測定会に参加してもらい、効果を実感してもらう」とのことです。

上田市だけあって、真田幸村の居城上田城から、真田丸で名を馳せた大阪城までのバーチャルの旅は、
楽しみながら健康増進に繋がります。
私が訪れた「ひとまちげんき健康プラザうえだ」は色々な器具がそろっており、

この制度でこの施設や計測器のことを初めて知った人も多く、

「ウォーキングの成果を実感できる!」という参加者の声もありました。

ちなみに私もこの日早速ポイント制度の登録を済ませました。
これは上田市民用のポイント制度ですが、他の自治体でも、
健康長寿の為の様々な取り組みがなされていると思います。
どうぞ皆様も、各担当窓口に問い合わせて、
制度や施設を有効に有意義に活用して健康づくりに役立てて下さい。
          ウォーキングで毎日15000歩越え5ヶ月目の・根本豊でした

噂の調査隊「松川町で話題の「フルーツジュエリー」ってどんな宝石?」

松川町と言いますと、南信州屈指のくだものの産地。
りんごの最盛期になりますと、有名宅配便の配送件数が、日本一になるという位の果物の里です。
そして、今年は果樹栽培をはじめてからちょうど100年ということで、様々なイベントも企画されて賑やかなんですが・・・
 
その松川町で、「フルーツジュエリー」というものが話題を呼んでいるということで、調査にでかけてきました。

このフルーツジュエリーのお披露目があるということで、そこに集まった人達にお話を聞いてみると、その見た目のきれいさに
「これはジュエリーそのもの♡」と大評判。

フルーツで宝石ができちゃうって事???

その謎を解くべく、松川町の交流センター「みらい」を訪ねてみました。

するとそこには、そのフルーツジュエリーを作っているという方が待っていてくれました(^-^)v
松川町の地域おこし協力隊の吉川みゆきさん。
吉川さん、
「フルーツジュエリーはフルーツの宝石箱です!!!」
と・・・その宝石箱を持ってきてくれました♡



手に持っているのが、その宝石箱!

よ~く見てみると・・・



箱の中にフルーツがいっぱい♡♡♡

フルーツジュエリーとは、
生のフルーツがいっぱい入ったゼリー」なのでした~。

松川町は全国的にもおいしいフルーツが採れると有名な産地。
そのフルーツを生のまま食べてもらいたいと考えられたのが、このフルーツジュエリーなんだそうです。

甘く煮たフルーツが入ったゼリーは、どこでも目にしますが、生の何の加工もしていないフルーツをゼリーで包み込む。
今まで、ありそうでなかったものですよね~。

でも、それはそう簡単に作れるものではないようなんです。

生のままゼリーの中に入れ込むには、手早い作業が必要で、生のフルーツに3回に分けてゼリーを流し込むそうなんですが、
ゼリーの温度は70度。
そのまま流し込んで固めたら、確実に生のフルーツは煮えてしまいますよね。
そうならないために、秘密兵器があるんだそうです。

それが、こちら!!!



これは「急速冷蔵庫」といって、70度のゼリー液を入れた器をこの中に入れると、



数分で一気に70度から1度に冷やされるんだそうです。
そうすることによって、フルーツの鮮度を落とさず、生のままのフルーツをゼリーの中に閉じ込められるんだそうです。

機械自体、珍しいものなんですが、春から秋まで絶え間なく新鮮な果物が採れる松川町のような環境で使われている所は他にはなく、全国的にも大注目の商品なんです。

このようにして作られたフルーツジュエリー。



たまたま初めて作られた時に、朝日を浴びて、キラキラ輝いて見えたので、
「まさにこれはジュエリーだ」
と、このプロデュースをしている東京のRUNBLOODの栗林社長さんが名付けたんだそうです。

とにかく、ご覧のようにゴロゴロといろんなフルーツが入ったフルーツジュエリー



生のフルーツを丸かじりする感覚で食べてほしいという事で、フルーツも大きめにカットされて入っています。

いただいてみると、本当にほおばっているいる感いっぱいなんです(^o^)☆☆☆
も~たまらなくおいし~~~~い!!!

実はこのゼリー、この箱の中でもさらに熟成されて、1日目より2日目、2日目より3日目とどんどんおいしくなっていくんです!!!

果物自体もこの中で生きているし、ゼリー自体にも熟成されると同時にフルーツの甘みが浸み込んで、ゼリーにもどんどん味がついていく!!!

すごい宝石箱なんです!!!

しかも春から秋まで果物が絶えることのない松川町。
その季節その季節の旬の果物を、何種類も入れていくので、食べる度に、違う味、違う食感が楽しめるという訳なんです。

フルーツジュエリーとは、フルーツを丸かじり感覚で食べられる、とっても珍しいゼリーのことでした。


    もう、フルーツジュエリーの虜になってしまった 西村容子 でした☆










夏休み中が忙しい!!須坂市の○○工場とは?

夏休み中が特に忙しい○○工場!!唐突に、何だと思いますか??
ヒント!学校には必ずあるもの。それは!黒板です。
実は、須坂市に工場があります。その名も長野特殊黒板製作所。
全国的にも数少なくなっている。研ぎ出し黒板を作る技術を活かして
黒板面の塗り替え修理を行う会社です。

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とにかく!夏休み前から大忙しのところ、お昼休み時間にお邪魔してお話うかがってきました。
長野特殊黒板製作所 社長 武内稔さんです。

昔は、塗り替え研ぎ出しの黒板技術が主流だった。スチール黒板が登場し、総取り替えが手軽にできるようになって職人さんがぐんっと減ってしまった。
でも!長野県には武内さんをはじめとする職人さんがいらっしゃる、こうした工場のあることから
総取り替えよりも安く、本当に書きやすい使いやすい黒板へ修理ができる。長野県内の小中学校はほとんどが修理ならばこの工場に集まってくる。
では!どのような状態になったら黒板の修理時なのか?お話いただきました。

学校あるあるですよ!セロハンテープとか、クレヨン。書き味が悪くなって
チョークの線が波打ったようになってきたら換えとき。先ほどから何度か出てきています。
研ぎ出し技術。この技術について聞いてみました。
大きな傷・凹みゆがみを修復したのちに、特殊な素材の緑色の黒板材料をぬる。
これだけではまだざらざら感が残り、書き味は復活しません。

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そこで!登場サンドペーパー。全体を水で濡らし全身を使ってこすって研ぎだしていきます。

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とにかく力仕事。塗っただけだとまだボコボコ。そこをサンドペーパーで擦る。水で流す。また擦る。水で流す。繰り返し行う。感覚だけがたよりなのでまさに職人技。

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最後に武内社長にこの職人技術についてお話いただきました。

子供たちの笑顔が何よりの活力。便利な世の中に昔ながらの経験と技術でお仕事を続けていくことは本当に大変。
残していきたい思いはあっても、必要とされなくなってしまったらダメになってしまう。
武内さんで2代目の会社ですが、3代目もすでに一緒に仕事をしていてくれる。
自分の後を引き継いでくれる楽しみと、これからの大変さを考えると何とも言えない。
でも、出来るだけの技術の伝承は大切に教えていきたいそうです。
因みに!新しくなった黒板にもっともやってはいけないこと!!
それは、雑巾で水拭きです。
調査員 竹井 純子

8/17噂・手作りの電気自動車で、走行距離の日本一を狙う高校とは!?

環境問題が色々取りざたされるようになってからもう大分経ちます。
CO2排出、地球温暖化など、私達が意識的に取り組まなければならないことは沢山あります。
自動車の排出ガスも色々問題となっていますが、この車社会で、
特に我が県は車の使用は日常生活に欠かせない足ですので悩ましい所ですね。
またガソリン代の高騰も頭が痛い。
そういった中、技術の進歩により、最近エコな車、クリーンな車として
電気自動車が注目を浴びています。

そんな電気自動車を手作りして、
エコ度の目安となる走行距離を争う全国大会に毎回出場して
好成績を収めているのが、
長野工業高校 環境システム科の生徒さんで作る環境システム班のメンバーです。

まずはどんな学科なのか、そして参加のきっかけなどを顧問の
滝沢真一先生に伺いました。
「この学科は出来て来年20年で、住宅や環境のエコなどを工業的な見地から学習する。
エコカーの大会が20年ほど前から始まり、この学科もエコを考える学科と言うことで
先輩の教師たちが中心となって生徒と話し合い、
最初の頃からこの大会に参加」しているそうです。

大会の具体的な内容は?
「『ワールド・エコノ・ムーブ・グランプリ』という大会で、
我々が参加しているのはスチューデントクラスだが
企業出品の車も一緒に5~60台が走るハイレベルな戦いのエコカーレース。
具体的には、原付バイクのバッテリーを4つ積んで
2時間の間に1周6㌔のコースを何周できるかで競う。
一昨年の優勝した時の記録は約187㌔超。たとえば長野市から富山市か新潟市、
もしくは川越市か根羽村までの距離。トップクラスだと3.3円の電気料で90㌔走行に換算できる位省エネ。
企業カーに混じって一昨年は総合7位。
全4戦で競う今年の大会では第一戦2位、千葉の第二戦は優勝。
5回目の年間総合優勝に向けて突き進んでいる。」ということです。

班長の田村岳久さんは
「自分の運転した車が秋田の大会でクラッシュしたので
今回はその雪辱も込めて頑張りたい」
班員でドライバーの伊藤葵さんは、
「恐怖心に打ち勝てるかどうかが鍵」と言っていました。
(左から伊藤さん、田村さん、滝沢先生)

(第二戦優勝の車「ver.GANMA」に乗り込む伊藤さん)

カーボンやペット樹脂で成形した長さ3㍍、重さ28㌔の車体は
黒く磨き上げられた小さな宇宙船のようです。
8月の第三戦には色々な状況から出場を辞退し、最終戦は11月。
(11月に田村さんが乗る「SP.Evolution ver.ⅩⅣ」を整備する二人)







このエコカーレースには、様々な企業や自治体などが、
色々な大会を立ち上げて積極的に協賛しており、別な大会では、
飯田OIDE長姫高校原動機部が2年連続完全優勝など素晴らしい技術力で他県の高校を圧倒しています。
この長姫高校には長野工業高校でエコカーづくりを指導した先生が転任して
電気自動車のノウハウを広げていったそうです。
長野工業高校といい、飯田OIDE長姫高校といい、技術立県長野の面目躍如です。
これからも素晴らしい研究を続けて、環境や地球に優しい技術を開発していって欲しいと思います。
11月7日の最終戦、見事な成績を期待しておりますよ。
またこのコーナーで結果は報告させていただきます。

          玩具のレーシングカーに夢中だった・根本豊でした

「松川町に、戦後70年、住民に守られ続けているお墓があるらしい」

戦後70年、もうすぐ終戦記念日を迎えます。
今日は、ちょっと心が温かくなる戦争の話題を調査してきました。

住民に守られ続けているお墓・・・それはいったい誰の、どんなお墓なのでしょうか?
まずは実際そのお墓を訪ねてみることにしました。

案内をしてくださったのは、元松川町資料館の酒井幸則さんです。

酒井さんが案内してくださったのは、松川町生田の塩倉という所。
県道からちょっと入っていった所にそのお墓はありました。

         

これが一体、誰のお墓なのか伺ってみると・・・

     

昭和19年8月8日の正午頃、生田村塩倉(現在の松川町生田)の役場近くに、突如として、一機の小型戦闘機が墜落した。
その時の様子を、墜落現場、現在お墓のある場所のすぐ近くに住み、当時小6だった塩倉充(みつる)さんに伺ってみると・・・

  突然「ギギ~!!!」というすごい音がして、山の中に戦闘機が落ちて行った。
  その音が今でも耳に残っている・・・

と塩倉さん。
ちょうどお昼頃だったので、操縦士の兵隊さんの荷物からはおにぎりが出てきたりしたそうです。
操縦桿をにぎる手がなかなか取れず、どうにか墜落を回避しようとした姿が目に浮かんだそうです。

軍は、その墜落事故を受けていち早く現地に赴き、機体の回収をしていったそうです。



酒井さんが調べてみるとその戦闘機は、最新鋭の戦闘機だったらしく、機密情報が漏れることを恐れていち早く回収しに来たのではないかという事でした。

しかし、操縦士の遺体はその場に置き去りにされました。

後に家族は軍から遺骨を引き取りに来るように言われて、宇都宮まで行ったのですが、骨箱には石ころが少し入っているだけだったそうです。

その遺体を、塩倉の人たちは、一晩かけて荼毘に付して、埋葬。
そのお墓を、そこの婦人会の人たちが、戦後50年を過ぎても守り続けたんだそうです。
春と秋のお彼岸やお盆には、その墓の掃除をし、花と線香を供えました。
酒井さんの調査の中で、この塩倉という地域は他の下伊那の地域の中でもダントツに、戦争から生きて帰ってきた人の数が少なかったことが分かっています。
もしかしたら、その悲しみを、みんなで分け合い、その拠り所といっては変ですが、いろんな思いでこのお墓の供養を続けたのかもしれません。

その見ず知らずの兵隊さんの名前は、長崎県出身の澤田熊雄さん(享年22歳)ということが後に分かってきます。

昭和54年に37回忌の供養をかねて、遺族がお墓を訪れた際、「墓標は草木に埋まり、相当荒れ果てているんだろう」と思って訪れた所、お墓までの道も、墓標の周りもきれいに草がかられているのを見て、深く感動し、その時持っていたありったけを村に寄付していきました。

名前は知っていたものの、供養し続ける夫人たちがその兵隊さんの顔を知ったのは、戦後60年経った10年前のことでした。



どんな理由でこの地に墜落してしまったのか?どんな人だったのか?
それまで調べる人はおらず全く分かっていなかった中、酒井さんがとことん調べ上げた結果、初めていろんなことが分かってきたのです。

でも、なぜそんなに長い間、見ず知らずの、何のゆかりもない兵隊さんの供養を続けられたんでしょうか?
塩倉充さんに伺うと・・・



「それは、当たり前のことだと思います。」と・・・

「お国のために命を落として、憎むべきは戦争です。戦争がなければこんなことはなかった。当たり前のことをしただけです。」

見ず知らずの人をどうして?と何度も聞いている自分が恥ずかしくなる位、純粋に
「当たり前のことでしょ」
という塩倉さんの言葉に、塩倉の人々の思いやりの深さと温もりを感じずにはいられませんでした。

お墓のある場所には、今も墜落した戦闘機の破片が所々に落ちていて、



私が行ったときも、あの濃い緑の戦闘機の色をそのままに残した破片を発見しました。

          

なんとなく怖くて、私はそれを手にするのを躊躇してしまいました。

ここにもまだ、戦争が残っている。

そして、今もそのご婦人たちの意思を受け継ぎ、お墓を守り続けている人がいます。
酒井さん達です。



澤田さんの親族の皆さんは後に、「ここで戦死してよかったかもしれない。こんなに温かく弔ってもらって…」と仰ったんだそうです。

戦時下の信じられない軍の行いを知ると同時に、塩倉の方々の温もりを強く感じた今回の調査でした。


       伝え続けなければいけない戦争の残したものを、
             これからも探し続けたい 西村容子 でした。








これで自由研究もばっちり!ホクトきのこ研究会に行ってみた!

夏休み中の子ども達,長野県の夏休みは短いので、お盆が明けたら間もなく夏休みも終わりみたいな、学校もありますよね。

そうなりますと夏休み中の宿題は大丈夫でしょうか?

そんな宿題の中でも私自身一番大変だったのが!自由研究。そんな自由研究に役立つ面白い研究会が開かれると聞き、早速行ってみました。

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その名も「夏休みきのこ研究会」8月5日に長野市にあるホクト青木島センターに集合との事。行ってみますと子供達お母さんと一緒に15~16人ほど参加されていました。P1020888

ホクト夏休みきのこ研究会開催の目的と研究会とはどんなことをするのか?聞いてみました。お話はホクト株式会社伊藤さんです。

ホクトでは、食を通じて皆様の健康で豊かな生活を応援すべく、社会貢献活動の一環として、きのこや食べ物を通じて「食」の楽しさ、大切さをお伝えする

食育活動をしています。今回は、子供たちの夏休みの自由研究課題としてきのこの生態から栄養までを一貫して学び、食やきのこへの興味を持ってもらおうと、

「きのこ研究会」を開催を計画したそうです。
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先ず、きのこってなんだろう?:きのこの正体からその生態までを日々、きのこを研究している社員の方にお話しいただき、

つづいて、きのこ工場を見学。:実際に生きているきのこをみて・触って最後にはきのこのもぎ取り体験を行いました。

最後に、きのこの栄養について知ろう!:食事で大切な栄養について、

きのこの栄養を交えながら勉強しました。結構本格的にみっちり1時間半のスケジュールです。

子供たちの目も真剣。しっかりメモを取りながら、進められて行きました。

まずは、きのこは植物なのか?何なのか?「きのこは菌類でカビの一種です。」子供たちにとってはちょっと衝撃的だったお話の後、

話題の霜降りヒラタケの研究・開発に携わった!ホクト株式会社研究員の石川さんのお話です。

きのこをよく見ると・・・。菌糸体と子実体のちがいがわかります。ここからきのこの一生は??のお話しに耳を傾け
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きのこと植物の違いを知って、私たちのよく知るエリンギは、エリンジウムという植物に寄生するきのこだから

エリンギの名になったとこれまたビックリなお話し。それでは、そのエリンギを見に工場へ移動です。

今日収穫するエリンギの部屋を見ながら、内山所長さんに子供たちから色々な質問が飛び交いました。

工場見学から帰ってきました。続いては、その成長したエリンギのもぎ取り体験です。
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一番楽しそうだったのがみんなこのもぎ取りかも??もぎ取ったエリンギはお家にお持ち帰りいただきました。

きのこと乳製品はとても相性がいいという話も聞いたので、バターしょうゆ炒めにしたいという話でした。

少し難しいと感じた子もいたようですが、今回参加した子供たちは!もう立派なきのこ博士。

これで!自由研究もバッチリ。

調査員 竹井純子

 

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日替わり調査員

月曜日 根本 豊 東信担当

寺山修司の演劇実験室「天井桟敷」に所属していた演劇人。
福島出身で標準アクセントがいまだに身につかない。無類の酒好き。

火曜日 竹井 純子 北信担当

SBCのラジオカーレポーターを経て、調査隊員に。
中野市出身、豪快な笑い方が特徴。愛用の手提げバッグのデザインが下品と評判。

水曜日 塚原 正子 中信担当

ロック好き。電話するとだいたいエレベーターに乗っている。謎多き女性。
松本市出身。中学・高校のあだ名は「かっぺ」。

木曜日 西村 容子 南信担当

元民放テレビ局のアナウンサー。3人の子どもを育てながら、おもしろいネタがないかとアンテナを張りめぐらしている。への字まゆげがチャームポイント。飯田市出身。

< 2015年08>
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