信州噂の調査隊「おたまじゃくしが溺れる?!図鑑に載っていない本当の話」
2014年06月05日
今日は本格的な雨になる予報でしたが、飯田は朝方ザ~っと降ったきりで、もう10時過ぎには雨も上がって曇り空です。
今日雨だったら、今日の内容にピッタリだな~と思っていたのに、ちょっぴり残念でした
(T T)
というわけで、今日はこれからの雨の季節と仲良しな「かえる」の話題お送りします。
あなたの住んでいる地域では、もうカエル鳴きはじめてますか?
実は、カエルが鳴き始める日って、確実に決まっているんです。
そんなのわかんないじゃん!!!って思うでしょ。
でもそうなんです。
今日は、そんな嘘のような本当の、カエルの話を調査してきました。
図鑑やカエルの専門誌にも載っていない、カエルの本当の話をして下さるのは、数年前まで飯田美術博物館で、カエルをはじめ伊那谷の生き物の研究を続けてきた木下進先生。
木下先生は松川町の小学校に勤務していた時、子供達と取り組んだカエルの研究で長野県 学生科学賞作品展覧会の県知事賞や教育委員会賞などに輝いた経験を持つ、伊那谷のカエル博士なんです。(って私が勝手にそう呼んで崇拝しているだけなんですけどね(^0^;;))
今日は、一年中、カエルとともに暮らし、カエルの生態を毎日見続けてきた先生だからこそわかるカエルの本当の姿をお届けしま~す!!!
まず、最初は、さっきもお話しした、カエルがなき始める日。
決まってるわけないでしょ!
でも、木下先生は見たんです。
そこにはカエルの賢い姿がありました。
それは、かつて勤務した、飯田の町中にある追手町小学校の畳2畳ほどの小さな田んぼでの出来事でした。
田んぼ作りを始めるために、まずするのは田んぼに水を張る事。
それまでは、カエルの気配は全くなかったと言います。
それが田んぼに水を張ったその夜。
いきなりカエルが鳴きだしたんだそうです。
カエルというのは、ジ~~っとどこかで人の行動を見ていて、人間の行動に合わせて行動するというんです。
ちゃんと頭で考えて行動しているみたいなんですよね~

このかわいいカエルが!
カエルは自分の産卵場所や環境を自分で作ることができないから、人の行動に合わせて生きているそうなんです。
昔は苗代を各田んぼで作ったので、カエルの鳴きだす時期はもっと早かったらしいんです。
でも、今は苗は農協からもらってきて、田植えに合わせて水を張る。
だから、カエルは人間の行動に合わせて「冬眠の時期」まで、ずらして生きているんですって・・・(◎o◎)
冬眠するときも、湧き水の近くの土手は、冬場でも地温が15度前後である事を知っていて、秋のうちに移動してきて湧き水のながれる土手で冬眠したり、本当に賢いんです。
何となく、カエルを見る目変わりません?!?!?!
まだまだ、カエル達のおもしろい話あるんですよ。
カエルの卵・・・と言えば、いろんな形がありますよね。
チューブのような中に卵が入っているのや、泡状のものや・・・
日本の純粋の在来種 シュレーゲルアオガエル(田んぼによくいるカエル)の卵は、土手に拳ほどの大きさの泡状の卵を産みます。

(木下先生が採ってきてくれました)
そして、おたまじゃくしが生まれると・・・思いもよらない行動をとるそうなんです。
どんな行動をとるかといいますと・・・
なんとオタマジャクシが這うんだそうです。
卵は土手の全く水のないところに産み落とされるので、オタマジャクシはウニウニウニと這って田んぼの水の中に行かないと死んでしまいます。
生まれてすぐにシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシは、泳ぐのではなく這うことを本能的にするんですね。
誰に教えられたわけでもないのに、面白いですよね。
そして、タイトルでも紹介しました「おたまじゃくしが溺れる」!!!!
どんな風に溺れちゃうんでしょうね???
実は、オタマジャクシはカエルになる時に、エラ呼吸から肺呼吸に切り替わる瞬間があるんです。
それは、前の左足が出る瞬間!!!
エラ呼吸の時、口から入った水などを出す穴がオタマジャクシは左側の1か所しかありません。(下の図 参照)

ほほの下にチューブみたいのが見えるでしょ!
それがそう。
そして、左手が出る場所もすぐ近くにあって、左手が出る瞬間にエラ呼吸から肺呼吸に切り替わるんだそうです。
だから、左手が出た瞬間に、何か捕まるものがないと、ブクブクブク・・・って溺れちゃうんだそうです。
その時はもう肺呼吸だから、水の中では呼吸ができないってことなんですよね。
おたまじゃくしって誰でも1度は飼った事ありますよね〜
あの水槽の中で、命がけの瞬間を迎えていたなんて、何の配慮もせず水の中に入れていたのを申し訳なく思っちゃいません?
じゃあ、どうやって水槽で飼ったらいいかと申しますと・・・
水槽に石を入れたり葉っぱを入れたり、オタマジャクシが捕まる場所を作ってあげることが重要なんですって!
物がなければ、水槽を斜めにおいて浅いところを作っておいてあげるだけでもいいそうです。
子供たちが「オタマジャクシとってきた~~~~!!」と帰ってきたら、是非「オタマジャクシは溺れるんだよ!!」って教えてやってください(^o^)v
さらにさらに、カエルが賢い話はさっきしましたが、オタマジャクシも賢いそうなんです。
実は水槽の中に、酸素が少なくなってくると苦しくなりますよね~
飼い主に「お~い!酸素薄くなってきたよ~~~~」と言えないオタマジャクシくんたちはどうするか・・・
実はみんなで、一定方向にグルグル回って水槽の中に渦を作って、表面から酸素を取り込もうとするんですって!!!
超~~~賢くありません!!!!

こんなおとなしそうな顔をして、すっごく賢いんですね♡
今日ご紹介した事は、いろんなカエルの図鑑や専門誌を見てもどこにも紹介されていない事なんだそうです。
長年、カエルの生態を24時間365日見続けてきた先生だからこそ、見る事が出来た事実なんだそうです。
最後にちょっとロマンチックな話を!!
ゲロゲロゲロ・・・という季節を感じる音として耳にする「カエルの合唱」
あれは、ただ鳴いている訳じゃない、木下先生が言うにはオスがメスに向かって送る
「愛の歌」なんですって!
今夜そんな気分で聞いてみて下さい。
「あ〜〜〜恋してるんだな〜〜♡」って(^-^)♡
カエルのように賢くなってみたい 西村容子でした。
今日雨だったら、今日の内容にピッタリだな~と思っていたのに、ちょっぴり残念でした
(T T)
というわけで、今日はこれからの雨の季節と仲良しな「かえる」の話題お送りします。
あなたの住んでいる地域では、もうカエル鳴きはじめてますか?
実は、カエルが鳴き始める日って、確実に決まっているんです。
そんなのわかんないじゃん!!!って思うでしょ。
でもそうなんです。
今日は、そんな嘘のような本当の、カエルの話を調査してきました。
図鑑やカエルの専門誌にも載っていない、カエルの本当の話をして下さるのは、数年前まで飯田美術博物館で、カエルをはじめ伊那谷の生き物の研究を続けてきた木下進先生。
木下先生は松川町の小学校に勤務していた時、子供達と取り組んだカエルの研究で長野県 学生科学賞作品展覧会の県知事賞や教育委員会賞などに輝いた経験を持つ、伊那谷のカエル博士なんです。(って私が勝手にそう呼んで崇拝しているだけなんですけどね(^0^;;))
今日は、一年中、カエルとともに暮らし、カエルの生態を毎日見続けてきた先生だからこそわかるカエルの本当の姿をお届けしま~す!!!
まず、最初は、さっきもお話しした、カエルがなき始める日。
決まってるわけないでしょ!
でも、木下先生は見たんです。
そこにはカエルの賢い姿がありました。
それは、かつて勤務した、飯田の町中にある追手町小学校の畳2畳ほどの小さな田んぼでの出来事でした。
田んぼ作りを始めるために、まずするのは田んぼに水を張る事。
それまでは、カエルの気配は全くなかったと言います。
それが田んぼに水を張ったその夜。
いきなりカエルが鳴きだしたんだそうです。
カエルというのは、ジ~~っとどこかで人の行動を見ていて、人間の行動に合わせて行動するというんです。
ちゃんと頭で考えて行動しているみたいなんですよね~

このかわいいカエルが!
カエルは自分の産卵場所や環境を自分で作ることができないから、人の行動に合わせて生きているそうなんです。
昔は苗代を各田んぼで作ったので、カエルの鳴きだす時期はもっと早かったらしいんです。
でも、今は苗は農協からもらってきて、田植えに合わせて水を張る。
だから、カエルは人間の行動に合わせて「冬眠の時期」まで、ずらして生きているんですって・・・(◎o◎)
冬眠するときも、湧き水の近くの土手は、冬場でも地温が15度前後である事を知っていて、秋のうちに移動してきて湧き水のながれる土手で冬眠したり、本当に賢いんです。
何となく、カエルを見る目変わりません?!?!?!
まだまだ、カエル達のおもしろい話あるんですよ。
カエルの卵・・・と言えば、いろんな形がありますよね。
チューブのような中に卵が入っているのや、泡状のものや・・・
日本の純粋の在来種 シュレーゲルアオガエル(田んぼによくいるカエル)の卵は、土手に拳ほどの大きさの泡状の卵を産みます。

(木下先生が採ってきてくれました)
そして、おたまじゃくしが生まれると・・・思いもよらない行動をとるそうなんです。
どんな行動をとるかといいますと・・・
なんとオタマジャクシが這うんだそうです。
卵は土手の全く水のないところに産み落とされるので、オタマジャクシはウニウニウニと這って田んぼの水の中に行かないと死んでしまいます。
生まれてすぐにシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシは、泳ぐのではなく這うことを本能的にするんですね。
誰に教えられたわけでもないのに、面白いですよね。
そして、タイトルでも紹介しました「おたまじゃくしが溺れる」!!!!
どんな風に溺れちゃうんでしょうね???
実は、オタマジャクシはカエルになる時に、エラ呼吸から肺呼吸に切り替わる瞬間があるんです。
それは、前の左足が出る瞬間!!!
エラ呼吸の時、口から入った水などを出す穴がオタマジャクシは左側の1か所しかありません。(下の図 参照)

ほほの下にチューブみたいのが見えるでしょ!
それがそう。
そして、左手が出る場所もすぐ近くにあって、左手が出る瞬間にエラ呼吸から肺呼吸に切り替わるんだそうです。
だから、左手が出た瞬間に、何か捕まるものがないと、ブクブクブク・・・って溺れちゃうんだそうです。
その時はもう肺呼吸だから、水の中では呼吸ができないってことなんですよね。
おたまじゃくしって誰でも1度は飼った事ありますよね〜
あの水槽の中で、命がけの瞬間を迎えていたなんて、何の配慮もせず水の中に入れていたのを申し訳なく思っちゃいません?
じゃあ、どうやって水槽で飼ったらいいかと申しますと・・・
水槽に石を入れたり葉っぱを入れたり、オタマジャクシが捕まる場所を作ってあげることが重要なんですって!
物がなければ、水槽を斜めにおいて浅いところを作っておいてあげるだけでもいいそうです。
子供たちが「オタマジャクシとってきた~~~~!!」と帰ってきたら、是非「オタマジャクシは溺れるんだよ!!」って教えてやってください(^o^)v
さらにさらに、カエルが賢い話はさっきしましたが、オタマジャクシも賢いそうなんです。
実は水槽の中に、酸素が少なくなってくると苦しくなりますよね~
飼い主に「お~い!酸素薄くなってきたよ~~~~」と言えないオタマジャクシくんたちはどうするか・・・
実はみんなで、一定方向にグルグル回って水槽の中に渦を作って、表面から酸素を取り込もうとするんですって!!!
超~~~賢くありません!!!!

こんなおとなしそうな顔をして、すっごく賢いんですね♡
今日ご紹介した事は、いろんなカエルの図鑑や専門誌を見てもどこにも紹介されていない事なんだそうです。
長年、カエルの生態を24時間365日見続けてきた先生だからこそ、見る事が出来た事実なんだそうです。
最後にちょっとロマンチックな話を!!
ゲロゲロゲロ・・・という季節を感じる音として耳にする「カエルの合唱」
あれは、ただ鳴いている訳じゃない、木下先生が言うにはオスがメスに向かって送る
「愛の歌」なんですって!
今夜そんな気分で聞いてみて下さい。
「あ〜〜〜恋してるんだな〜〜♡」って(^-^)♡
カエルのように賢くなってみたい 西村容子でした。