日銀松本支店開設100年 長野でなく松本に支店がある理由とは?
2014年07月04日

日本銀行松本支店は、7月1日に開設100周年の節目を迎えました。
大正3年(1914年)、現在の松本郵便局が立っている場所(本町)に、
日銀10番目の支店として開設されたんですね。

今の場所(丸の内、お城の東側)に移転したのは昭和33年(1958年)だそうです。
でも松本は県庁所在地ではないですよね?
現在、全国32か所にある日銀の支店のうち、
県庁所在地以外にあるのは、松本支店を含めて5つだけなんですって!
なぜ、長野でなく松本だったのか?
調査いたしました。
理由は2つ。
①製糸業の集積地であったこと
明治から昭和にかけて製糸業は、外貨獲得のためのとても重要な産業だったんですね。
日本銀行も製糸業に対して、金融機関を通じて積極的な資金援助を行っていました。
なので、諏訪・岡谷地域に近い、という理由で松本市に支店を開設したそうです。
②山梨県も業務区域としていた
当時は山梨県も業務区域だったことから、長野県と山梨県の中心部に位置し、
かつ関東・関西とのアクセスが良いという理由から、松本市に支店を開設した。
こういうことだったんですね。
教えてくれたのは、
日本銀行松本支店 支店長 林 新一郎さん。
とっても優しくて、素敵な方だったんですぅ ♡♡♡♡

ね? この笑顔が、もう、優しいかんじでしょ??
もう少しお話したくて・・・。こんなこと、聞いちゃいました。
「そもそも、日本銀行って何をしているところなんですかぁ?」
優しく答えて下さいましたよ。
①金融や経済の実態を調査・分析し、金融政策に役立てています。
「長野県の金融経済動向」(毎月)、「全国企業短期経済観測調査(短観) 長野県分」(3か月に一度)
などというかたちで、記者会見やホームページを通じて発表しています。
②発券銀行として、金融機関を通じてお金を世の中に流通させています。
今、松本支店が取り扱っているお金の総額は約1兆円。
紙幣を積むと、1万7000メートル。奥穂高岳の5倍強!!
③銀行の銀行、政府の銀行、の役割があります。
民間の金融機関との間で預金や貸し出しの取引を行う業務や、
国税・社会保険料の受け入れや年金の支払いなどの業務を行っています。
・・・なるほど~。
こうしてあらためて伺ってみると、なるほどなぁと思いますよね。
でも、こういうお話を聞く機会ってあまりないでしょ?
実は!!
100周年を記念して、出前講座を開催するそうなんです。
どなたでも参加できる、一般向けの講座です。
貴重な機会ですし、おもしろそうですよ! 興味のある方はぜひ!!
日時:7月29日(火)
15:00~16:00、17:00~18:00
場所:飯田商工会議所ホール
日時:8月8日(金)
15:00~16:00、17:00~18:00
場所:上田商工会議所ホール
日時:9月12日(金)
15:00~16:00、17:00~18:00
場所:長野商工会議所 会議室
詳しいお問い合わせは、
日本銀行松本支店 総務課 0263-34-3502 へどうぞ。
それから、ホームページものぞいてみてくださいね。
こちらで~す。http://www3.boj.or.jp/matsumoto/
あたしだって、たまにはアカデミックなのもやるのよん。
松本の調査隊員 塚原 正子でした。