噂の調査隊「南信州は狛犬の宝庫!?表情の違う狛犬達!!」
2015年01月08日
今年も多くの方々が神社などに初詣に出掛けた事でしょう。
あなたも行かれましたか?
では、あなたが出掛けた神社の狛犬はどんな狛犬でしたか?
狛犬に気をかけている人は少ないでしょうから、思い出せない方も多いことでしょう。
でもその狛犬が意外とおもしろいらしいんです。
という事で、調査に出掛けてきたんですが、新春木曜日の調査隊、ゲストもビッグでした!!!
20年以上前までは、「狛犬」とインターネットで調べると、今日のビッグゲストの方の投稿くらいしか見つからなかったそうで、狛犬研究の第一人者と言っても過言ではないその方。
その方のお名前は「三遊亭円丈さん」。

円丈師匠は参道狛犬学会の主宰で、隔月で会合も開かれているというほどの狛犬好き。
早速、円丈師匠に狛犬の役割から、お話伺いました。
狛犬というのは、いわゆる守り神。
2体で一つとして神社などに置かれているが、1対が「阿吽」になっている。
本来は、片方が「獅子」で、片方が「犬」
という事なんです。
え~両方同じじゃないの~
という感じですが、見た目同じように見えても、確かによく見ると・・・

片方が口を開けていて、片方が口を閉じてる!!!
さらに調査を進めてみると、私の知らない狛犬の世界が大きく広がってきました。
まず、今は狛犬は神社に置かれている事が多いけれど、元々は宮中のもの。
天皇の玉座を守る守護獣像として誕生したんだそうです。
また、私たちが神社の境内などでよく見かける狛犬は、だいたい石でできていますが
古い時代の狛犬は、ほとんどが木でつくられています。
それは、門やお堂の中、つまり屋内に元々は置かれていたものだからなんだそうです。
建物や神仏は日本ではほとんど木造なので、そこに置かれる狛犬も、当然木でつくられたわけです。
現在、私たちが慣れ親しんでいる狛犬は、江戸時代に入ってから急速に変化を見せ、多様な形に発展しました。
この時期に宮中 → 近い関係の神社 → 地方の神社 → 全国へと急速に広がって行くのですが・・・
そもそも「狛犬」を見たことがない石工が造る狛犬が増えたため、「こまいぬ」の響きだけで想像した、素朴な「犬」のような狛犬が全国各地で造られるようになりました。
ここが、南信州の狛犬の特徴に関係してくるんですが、
実際に南信州の狛犬をご覧になっての感想も含めて円丈師匠に伺うと・・・
「回ったら結構いろんなものがあって驚きましたね」
と口火を切ったかと思うと、私が知らない世界の話をたくさん話してくださいました。
まず、江戸の初期・・・円丈師匠はそのころ造られた狛犬の時代を「江戸はじめ」と言うそうですが・・・
そのころ石の狛犬はあまり作られてない。
「モデルがないから、石工が適当に作っちゃった事によって、ちょっと幼稚なって言っちゃあいけないけど、型も小ぶりで、かわいいような感じだったりするんですよね」
で、そういう狛犬って全国でもそうはないのに、飯田には結構ある。
飯田中心に回ってるだけで結構楽しめる。
「すごいんじゃないですか」
なんて、話してくださいました。
では、そのかわいい狛犬をご覧いただきましょうか!!!

これは、飯田市山本にある七久里神社の狛犬。
円丈師匠とともに狛犬の魅力に取り付かれてしまった、飯田市の木下浩志さんにお話伺ってみると・・・
「犬にも見えない・・・カエルって言ったらカエルに失礼かもしれないけど、ユニークですよね」
どうですか?
あなたは何に見えますか?
想像している狛犬とはちょっとと違いますよね(^o^;;)
後ろ姿はこんな感じ!

実はこの狛犬、円丈師匠が年代の古さと、この顔を気に入ってくださって、
東日本の「狛犬Best10」に入っているそうです。
なんかうれしいですよね♡
その他の、かわいい狛犬たちもちょっと見てもらいましょうか!!!
木下さんと犬顔の狛犬
根羽 若宮神社の狛犬
最後の根羽の狛犬は、長野県最古の狛犬と言われていた狛犬なんですが・・・
円丈師匠が、飯田下伊那の狛犬を見て歩いている時、すごい発見をしてしまうんです。
ふらっと立ち寄った、ある神社での事・・・
飯田市中村の八幡神社の狛犬は、元々の狛犬の形と同じように、外ではなく建物の中にいる狛犬で、本来外に出ていないため一目につくことがありませんでした。
でも、たまたま円丈師匠がその神社を訪ねた日がお祭りの準備の真っ最中で、
たまたま外に出されている狛犬と出会ってしまったんです。
しかも、その狛犬が、とてもきれいに保管されていたので、年代もすぐ分かり、
これが、長野県最古の狛犬だという事が判明した、という大発見の出会いになったそうなんです。
皆さんは、「円丈師匠が呼び寄せた」と話し、
円丈師匠も「そういう事ってあるんだよね~」とサラリ☆
不思議なことってあるんですね☆☆☆
最後に、円丈師匠も木下さんも狛犬に出会うと必ずやる事があるようなんです。
それをご紹介しますね。
それは、お二人とも狛犬に会うと必ず
「狛犬を撫でて触ってくる」
そうなんです。
円丈師匠は帰る時に・・・
そうすると・・・
師匠 : 「また来いよ」って言ってくれる感じがする。
木下さん : 「手で彫っているから石なのに温もりを感じる。そして300年の歴史の息吹を感じる」
と言います。
これも新鮮な狛犬の楽しみ方!!!
今まで気にもかけなかった狛犬。
今度神社にお出かけの際は、ちょっと目を向けてみていただくと、何かを感じるかもしれませんよ。
かわいい狛犬の顔の違いに魅了された 西村容子 でした☆
あなたも行かれましたか?
では、あなたが出掛けた神社の狛犬はどんな狛犬でしたか?
狛犬に気をかけている人は少ないでしょうから、思い出せない方も多いことでしょう。
でもその狛犬が意外とおもしろいらしいんです。
という事で、調査に出掛けてきたんですが、新春木曜日の調査隊、ゲストもビッグでした!!!
20年以上前までは、「狛犬」とインターネットで調べると、今日のビッグゲストの方の投稿くらいしか見つからなかったそうで、狛犬研究の第一人者と言っても過言ではないその方。
その方のお名前は「三遊亭円丈さん」。

円丈師匠は参道狛犬学会の主宰で、隔月で会合も開かれているというほどの狛犬好き。
早速、円丈師匠に狛犬の役割から、お話伺いました。
狛犬というのは、いわゆる守り神。
2体で一つとして神社などに置かれているが、1対が「阿吽」になっている。
本来は、片方が「獅子」で、片方が「犬」
という事なんです。
え~両方同じじゃないの~
という感じですが、見た目同じように見えても、確かによく見ると・・・


片方が口を開けていて、片方が口を閉じてる!!!
さらに調査を進めてみると、私の知らない狛犬の世界が大きく広がってきました。
まず、今は狛犬は神社に置かれている事が多いけれど、元々は宮中のもの。
天皇の玉座を守る守護獣像として誕生したんだそうです。
また、私たちが神社の境内などでよく見かける狛犬は、だいたい石でできていますが
古い時代の狛犬は、ほとんどが木でつくられています。
それは、門やお堂の中、つまり屋内に元々は置かれていたものだからなんだそうです。
建物や神仏は日本ではほとんど木造なので、そこに置かれる狛犬も、当然木でつくられたわけです。
現在、私たちが慣れ親しんでいる狛犬は、江戸時代に入ってから急速に変化を見せ、多様な形に発展しました。
この時期に宮中 → 近い関係の神社 → 地方の神社 → 全国へと急速に広がって行くのですが・・・
そもそも「狛犬」を見たことがない石工が造る狛犬が増えたため、「こまいぬ」の響きだけで想像した、素朴な「犬」のような狛犬が全国各地で造られるようになりました。
ここが、南信州の狛犬の特徴に関係してくるんですが、
実際に南信州の狛犬をご覧になっての感想も含めて円丈師匠に伺うと・・・
「回ったら結構いろんなものがあって驚きましたね」
と口火を切ったかと思うと、私が知らない世界の話をたくさん話してくださいました。
まず、江戸の初期・・・円丈師匠はそのころ造られた狛犬の時代を「江戸はじめ」と言うそうですが・・・
そのころ石の狛犬はあまり作られてない。
「モデルがないから、石工が適当に作っちゃった事によって、ちょっと幼稚なって言っちゃあいけないけど、型も小ぶりで、かわいいような感じだったりするんですよね」
で、そういう狛犬って全国でもそうはないのに、飯田には結構ある。
飯田中心に回ってるだけで結構楽しめる。
「すごいんじゃないですか」
なんて、話してくださいました。
では、そのかわいい狛犬をご覧いただきましょうか!!!

これは、飯田市山本にある七久里神社の狛犬。
円丈師匠とともに狛犬の魅力に取り付かれてしまった、飯田市の木下浩志さんにお話伺ってみると・・・
「犬にも見えない・・・カエルって言ったらカエルに失礼かもしれないけど、ユニークですよね」
どうですか?
あなたは何に見えますか?
想像している狛犬とはちょっとと違いますよね(^o^;;)
後ろ姿はこんな感じ!

実はこの狛犬、円丈師匠が年代の古さと、この顔を気に入ってくださって、
東日本の「狛犬Best10」に入っているそうです。
なんかうれしいですよね♡
その他の、かわいい狛犬たちもちょっと見てもらいましょうか!!!



最後の根羽の狛犬は、長野県最古の狛犬と言われていた狛犬なんですが・・・
円丈師匠が、飯田下伊那の狛犬を見て歩いている時、すごい発見をしてしまうんです。
ふらっと立ち寄った、ある神社での事・・・
飯田市中村の八幡神社の狛犬は、元々の狛犬の形と同じように、外ではなく建物の中にいる狛犬で、本来外に出ていないため一目につくことがありませんでした。
でも、たまたま円丈師匠がその神社を訪ねた日がお祭りの準備の真っ最中で、
たまたま外に出されている狛犬と出会ってしまったんです。
しかも、その狛犬が、とてもきれいに保管されていたので、年代もすぐ分かり、
これが、長野県最古の狛犬だという事が判明した、という大発見の出会いになったそうなんです。
皆さんは、「円丈師匠が呼び寄せた」と話し、
円丈師匠も「そういう事ってあるんだよね~」とサラリ☆
不思議なことってあるんですね☆☆☆
最後に、円丈師匠も木下さんも狛犬に出会うと必ずやる事があるようなんです。
それをご紹介しますね。
それは、お二人とも狛犬に会うと必ず
「狛犬を撫でて触ってくる」
そうなんです。
円丈師匠は帰る時に・・・
そうすると・・・
師匠 : 「また来いよ」って言ってくれる感じがする。
木下さん : 「手で彫っているから石なのに温もりを感じる。そして300年の歴史の息吹を感じる」
と言います。
これも新鮮な狛犬の楽しみ方!!!
今まで気にもかけなかった狛犬。
今度神社にお出かけの際は、ちょっと目を向けてみていただくと、何かを感じるかもしれませんよ。
かわいい狛犬の顔の違いに魅了された 西村容子 でした☆