茅野市には、おしゃれをして行かない方がいい社交場があるらしい!

この社交場があるのは茅野市の泉野地区で、地元の皆さんに「穴倉:あなぐら」と呼ばれています。穴倉の調査に行くと知人に話すと、『おしゃれをしていかないほうがいいぞ!』と言われたのです。なぜ???の答えは最後にお伝えします。
調査に向かった穴倉はというと…

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入り口の様子はなんとなく竪穴式住居を思わせる雰囲気。屋根裏を切り取って地面に置いたとでもいえばいいでしょうか…。かやぶきの屋根が印象的です。
障子張りの引き戸を開けると中がうっすらと白く煙っていました。
広さは15帖ほど、中央に囲炉裏が切られており、その周りで何人かの方々が作業をしています。

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女性の皆さんに裂き布で編むぞうりの作り方を教えていた穴倉委員会委員長の平沢治さん(79歳)にお話を聞きました。

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穴倉は江戸時代からといわれ、昔はこの地域にたくさんあったそうです。
三軒に一つくらいあり、冬の間は作業場 兼 地域の皆さん(主に男性)の社交場となっていたとのこと。
一度は姿を消してしまった穴倉ですが、地元の要望で復活。しかしそれも2009年の1月に全焼してしまいました。
いまあるものは、2009年末に地元の皆さんが再建したもので、現存する唯一の穴倉です。
今シーズンは11月9日に穴倉開きが行われ、平沢さんのほかに佐藤 袈裟一さん(77歳)と三浦修さん(73歳)の三人が中心になって運営しています。
囲炉裏でどんどんお湯を沸かすので、穴倉に来ていると風邪もひかない。いろいろな人と話ができてとても楽しいと話してくれました。
この日来ていた女性は富士見町から一人、茅野市から二人。『煙い!涙が出る!』といいながらもぞうり作りに熱心に取り組んでいました。
このぞうり作りなどへの参加は誰でもOKです。初回に500円を支払いさえすれば、どなたでも大歓迎。丁寧に作り方を指導してくれます。

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荷造りテープでのかご造りも行っていました。

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冬場の社交場として貴重な文化ともいえる穴倉ですが、若いひとたちの参加が少ないのが悩みの種とのことです。三月の中旬まで利用できますので、興味のある方はぜひ覗いてみてください。
あっ!!!おしゃれはしていかない方がいいですよ。完全にスモークされるので洋服にしっかりと匂いが染みつきます。ちなみに調査員の車内は丸三日たってもスモーク臭がしました。

◇穴倉のある場所:茅野市泉野にある温泉施設「河原の湯」の近く

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調査隊員:土橋桂子

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日替わり調査員

月曜日 根本 豊 東信担当

寺山修司の演劇実験室「天井桟敷」に所属していた演劇人。
福島出身で標準アクセントがいまだに身につかない。無類の酒好き。

火曜日 竹井 純子 北信担当

SBCのラジオカーレポーターを経て、調査隊員に。
中野市出身、豪快な笑い方が特徴。愛用の手提げバッグのデザインが下品と評判。

水曜日 塚原 正子 中信担当

ロック好き。電話するとだいたいエレベーターに乗っている。謎多き女性。
松本市出身。中学・高校のあだ名は「かっぺ」。

木曜日 西村 容子 南信担当

元民放テレビ局のアナウンサー。3人の子どもを育てながら、おもしろいネタがないかとアンテナを張りめぐらしている。への字まゆげがチャームポイント。飯田市出身。

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