今やみんなの憧れ。古くから木曽に伝わるめんぱとは?

みんなが憧れる「めんぱ」。

木曽地域では古くから使われているもので、

これを使うとご飯がとっても美味しいらしいんです。

木曽といえば、「木」と「漆」。

そう。

めんぱとは・・・コレです!

 

 



 

 

木を曲げて作ったお弁当箱。曲げわっぱ、とも言います。

木曽福島の漆器店海老屋さんの、三上肇さんに

詳しいお話をうかがいました。

 

「木曽地域は昔から、木材の加工が盛んだったので、

木のお弁当箱がたくさん生産されていました。

きこりたちは、めんぱにご飯をたくさん入れて、

山へ持っていったんですね。

木曽のめんぱは、ヒノキを使って、漆加工したものが特徴。

漆が水分調整をしてくれるので、余計な水分を吸ってくれる。

しかも、木からは少し水分が出るので、乾燥しすぎない。

食べるときにちょどいい水分が残るようにできているんです。

特にご飯がすごく美味しい。」

 

漆塗りの職人さんも、

 

「木曽の山からとれるヒノキが、

これもやはり木曽の山からとれる漆と出会って、

私たち職人の手によってひとつひとつ丁寧に作り上げられる。

木曽の山の恵みと人の文化のコラボレーションが、

木曽のめんぱなんですね。

ご飯がおいしい、これじゃないとね、

と言って使い続けてくれているからこそ、今に残っているんですよね。

ありがたいことです。」

とおっしゃっていました。

 

これを聞くと、使ってみたくなりますよね~。

でもね。

やっぱりお値段はそれなり。

だから今は、みんなの憧れなんです。

 

毎年8月最終の土曜・日曜には、

木曽福島で、めんぱ弁当コンテストが行われます。

「木曽の手仕事市」という催しの一環として行われ、今年で3回目。

予算は500円。木曽地域の食材を使って、

素敵なめんぱ弁当を作ろう! というコンテスト。

年々レベルが上がていて、今年も傑作がズラリ!





参加したみなさんにお話を聞くと、

「賞品がめんばなので、張り切って作りました。」

との声が。やはりみなさん、めんぱの魅力を十分にご存知でした。

 

「全国的に人気が出てきているめんぱですが、

やっぱり地元の人たち使ってもらいたい。

魅力を体験してもらいたい。

地元の伝統工芸を次の世代に残していこう、

という取り組みのひとつとして、

コンテストを開催しています。

年々参加してくれる人が増え、レベルも上がっていて、

嬉しいかぎりです。」

と三上さん。コンテスト会場で応募作品を眺めながら、

笑顔いっぱいに話してくれました。

 

地元の食材を使った手作りのおかずと、ご飯もいっぱい詰めた、

木曽のお弁当。

ぬくもりがあって、高級で、いつか食べてみたい、作ってみたい、

というみんなの憧れ、めんぱ。

伝統工芸品として、そしてあたたかい食文化として、

子供たちに伝えていきたいですね。

 

私もいつか、手に入れたいな~~~。

 

松本の調査隊員 塚原でした。

 


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寺山修司の演劇実験室「天井桟敷」に所属していた演劇人。
福島出身で標準アクセントがいまだに身につかない。無類の酒好き。

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SBCのラジオカーレポーターを経て、調査隊員に。
中野市出身、豪快な笑い方が特徴。愛用の手提げバッグのデザインが下品と評判。

水曜日 塚原 正子 中信担当

ロック好き。電話するとだいたいエレベーターに乗っている。謎多き女性。
松本市出身。中学・高校のあだ名は「かっぺ」。

木曜日 西村 容子 南信担当

元民放テレビ局のアナウンサー。3人の子どもを育てながら、おもしろいネタがないかとアンテナを張りめぐらしている。への字まゆげがチャームポイント。飯田市出身。

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