1/12噂・上田電鉄別所線!丸窓の電車からハーモニカの音が聞こえてくるって?!いうじゃなーい!
2015年01月12日
今年3月、北陸新幹線が金沢まで延伸します。まもなくです。
移動時間が短縮されびゅーっと素早く目的地に着く快適さ、便利さは
本当に魅力的で待ち遠しいです。
ですが、地元に密着した、ローカル線にも、色々な魅力がありますね。
もちろん地元の足としてなくてはならない大切な交通機関です。
今回はそんなローカル線のひとつ、上田市、上田電鉄別所線を調査しました。

別所線は上田駅と信州最古の温泉、別所温泉を約30分でつなぐ、
行程わずか11.6㎞の電車です。
かつては丸窓電車と呼ばれ全国の鉄道ファンから親しまれ
90年以上走り続けています。
そんな別所線の車内からすてきなハーモニカのメロディーと高らかな歌声が流れてきます。
吹いているのは、別所線の名物「ハーモニカ駅長」として親しまれている
元上田電鉄上田駅長で現嘱託の春原 貞良(すのはら さだよし)さん(67)です。
なぜ電車の中でハーモニカを演奏するようになったのでしょうか。
「車内で演奏するようになったのは2006年秋。別所温泉から帰る観光客と会話が弾み、
たまたま前の晩の宴席で演奏してそのまま持ち歩いていたハーモニカで「故郷」を吹いた。
これが意外と喜ばれ、観光地の少ない路線のPRになればと続けてみた。」
それが反響を呼び、テレビ番組やインターネットなどでも紹介され、私が取材した日も4・50名の団体ツアー客が1車両に満席で乗り込んでました。乗客は中高年が中心。
春原さんは全員に歌詞カードを配り、
別所温泉駅から6駅目の下之郷駅まで
談笑しながら20分で10曲ほどを演奏します。
田園風景が連なるローカル鉄道の車内に、童謡「故郷」の音色がゆったりと流れ、
乗客はみな目を細め、懐かしそうに歌っていました。
「地元民からも愛される別所線に、とにかくお客さんを呼ぼう」。
別所線を愛する春原さんの真摯な努力で、現在は毎日のように団体客が訪れているそうです。
(下之郷駅で降りた団体バス客を見送る春原さん)

(下は和服が制服の別所温泉駅長)
今、多くのローカル線は、交通環境、商業圏の変化などで、廃線の危機にさらされています。
今回調査した、上田電鉄別所線も例外ではありません。
一度は廃止の方針が打ち出された別所線ですが、
地元の反対する方々の熱意により、廃線の危機を免れた経緯もあります。
「演奏は上手ではないが、一緒に歌うことで喜んでもらうことが次につながる」
と謙遜しながら語る、
そんな春原さんが奏でるハーモニカのメロディーに乗って、のどかな風景のなか、
初めて知り合う乗客と歌声を合わせると、非日常と日常の狭間のような空間が生まれます。
そんな旅の特別な思い出を乗せて、別所線は今日も塩田平の風景にぴったりマッチしながら
元気に走っていますよ。
「ローカル線」という響きが心にしみる・根本豊でした
移動時間が短縮されびゅーっと素早く目的地に着く快適さ、便利さは
本当に魅力的で待ち遠しいです。
ですが、地元に密着した、ローカル線にも、色々な魅力がありますね。
もちろん地元の足としてなくてはならない大切な交通機関です。
今回はそんなローカル線のひとつ、上田市、上田電鉄別所線を調査しました。


別所線は上田駅と信州最古の温泉、別所温泉を約30分でつなぐ、
行程わずか11.6㎞の電車です。
かつては丸窓電車と呼ばれ全国の鉄道ファンから親しまれ
90年以上走り続けています。
そんな別所線の車内からすてきなハーモニカのメロディーと高らかな歌声が流れてきます。
吹いているのは、別所線の名物「ハーモニカ駅長」として親しまれている
元上田電鉄上田駅長で現嘱託の春原 貞良(すのはら さだよし)さん(67)です。

なぜ電車の中でハーモニカを演奏するようになったのでしょうか。
「車内で演奏するようになったのは2006年秋。別所温泉から帰る観光客と会話が弾み、
たまたま前の晩の宴席で演奏してそのまま持ち歩いていたハーモニカで「故郷」を吹いた。
これが意外と喜ばれ、観光地の少ない路線のPRになればと続けてみた。」
それが反響を呼び、テレビ番組やインターネットなどでも紹介され、私が取材した日も4・50名の団体ツアー客が1車両に満席で乗り込んでました。乗客は中高年が中心。
春原さんは全員に歌詞カードを配り、

別所温泉駅から6駅目の下之郷駅まで
談笑しながら20分で10曲ほどを演奏します。

田園風景が連なるローカル鉄道の車内に、童謡「故郷」の音色がゆったりと流れ、
乗客はみな目を細め、懐かしそうに歌っていました。

「地元民からも愛される別所線に、とにかくお客さんを呼ぼう」。
別所線を愛する春原さんの真摯な努力で、現在は毎日のように団体客が訪れているそうです。
(下之郷駅で降りた団体バス客を見送る春原さん)


(下は和服が制服の別所温泉駅長)

今、多くのローカル線は、交通環境、商業圏の変化などで、廃線の危機にさらされています。
今回調査した、上田電鉄別所線も例外ではありません。
一度は廃止の方針が打ち出された別所線ですが、
地元の反対する方々の熱意により、廃線の危機を免れた経緯もあります。
「演奏は上手ではないが、一緒に歌うことで喜んでもらうことが次につながる」
と謙遜しながら語る、
そんな春原さんが奏でるハーモニカのメロディーに乗って、のどかな風景のなか、
初めて知り合う乗客と歌声を合わせると、非日常と日常の狭間のような空間が生まれます。
そんな旅の特別な思い出を乗せて、別所線は今日も塩田平の風景にぴったりマッチしながら
元気に走っていますよ。
「ローカル線」という響きが心にしみる・根本豊でした