天龍村にこの季節、全国から多くの人が集まる場所があるらしい!その目的とは?

この季節になると、毎年、天龍村に全国から多くの人が集まります。

何のために集まるのか?

 

私が伺った時は、雨にもかかわらず

15人くらいの人が集まってきていました

 

その場所以外にも何人もそれらしい人を見かけたので、

村内にはさらに多くの人が集まってきているのかもしれません

 

私が調査に向かったのは、天竜村役場のすぐ近く

その場所には、多い時には40人くらいの人でいっぱいになるそうです。

 

さて、何を求めて、何をしに皆さんは来ていらっしゃるのか?

 

それがこちら!





この鳥!

 

ブッポウソウ(仏法僧)と言います

 

たくさんの人が集まっている場所は

天竜村役場のすぐ隣にある、自慶院というお寺の境内

この日は、大きな望遠レンズを付けたカメラが何台も並んで、天龍村作場の建物を狙っていました。



実は、役場にはブッポウソウ用の巣箱が置かれていて

毎年そこで、卵を産み、子育てをする、ブッポウソウの姿を見ることができるんです

 

そのブッポウソウとはどんな鳥なのか?

自慶院のご住職さま、盛正賢(しょうけん)さんにお話伺うと

鳩よりは小さく、ヒヨドリよりは太め、体重は150gくらいの鳥ですが

翼が大きく、飛ぶ姿がとても美しい

「森の宝石」とも「緑の宝石」とも言われている鳥なんだそうです

 

調査に出かけた日は、カメラを持った方ばかりでなく

双眼鏡を持って、ただただブッポウソウが見てみたくて名古屋から来たという女性二人組もいらして

その関心の高さが伺えました

 

長野県でも、わずかな場所にしか生息していないこの鳥を、村をあげて守っていて

天龍村では村の鳥にも指定して、大事に保護しています

 

 

そのブッポウソウを守っているのが「天龍みどりの少年団」と名付けられた

天龍小学校の子供達

もちろん、毎年多くの方に見つめられる役場の巣箱も天龍小学校の子供達が作ったもの

巣立った後は、その巣箱を回収して、その中に何が残されているか観察するまで子供達がやるそうです

そこでいろんなことがわかってきているんですが

それは来週お届けしますので、お楽しみに!

 

子供たちの活動が始まって、その頃はまだ村役場の周辺に人が来ることもなく

村の職員の皆さんも、綺麗な鳥が飛んどるな〜という程度だった

 

でも、その頃にも役場にブッポウソウは来ていたんです

その巣穴は…どこだったと思います?

 

村の建物の通気口の中

ブッポウソウはそれほど繊細な鳥ではなく

木などを運んで巣を作ることもしないようなんです

丸くなっているのがちょうど良かったのかもしれませんね

 

でも、平成21年に悲しい出来事が起こるんです

 

雛がからすに狙われてしまったんです

 

それを機に、通気口はふさがれ、役場に置かれた巣箱に入るように願っていたところ

その願いは叶い、今のようにお手製の巣箱で子育てをしてくれるようになりました

 

それから巣箱にカメラを設置し、平成25年には

全戸で、このブッポウソウの巣箱の中の様子がLIVE配信されるようになりました。

 


お寺ではそのモニターを外から見られるように置いてあるので

さっきのただブッポウソウを見に来たという方々は

そのモニターを見ては

「あ〜入ってきたきた!!今度はトンボ持ってきた!」

などと大興奮!

 

村のお年寄りの皆さんもこの時期はテレビに釘付けのようです

 

来週は、そのブッポウソウの知られらる真実に迫ります!

お楽しみに!



 

ということで、来週になっての放送

今回は、そのブッポウソウの知られざる真実!!!

 

1、卵が孵化する日も巣立ちの日も言い当てられるほど、全てが正確

2、平成25年から、村の全戸に観察カメラの LIVE配信がはじまって、

その視聴率は、「水戸黄門より高い!」という噂があるらしい(笑)

(SBCはちょっと困るwww)

3、卵は一日1個づつ産み、全部産み終るまで、ほったらかし

全部産み終って初めて温めはじめる。

その卵はなんと!全部の卵が同じ日に孵化する。

4、卵を温めるとき、オスもメスも自分の羽の一部をくちばしで抜き

ちょうど卵一つが直接肌に当たるくらいの大きさ分だけ、いわゆる「鳥肌」にし

一個づつ上手に交換しながら温めていく

 

そして、4つあれば生まれて4日間の差があるはずなのに

同じ日に見事に4羽孵化させる。

5、さらに孵化した後も、餌の食べ方がまたすごいらしい

ヒナは幼虫みたいないわゆる芋虫みたいなものを食べると思っていたのですが

いきなり、セミやトンボを丸飲み。

 

観察モニターには、何を餌として捕ってきたかもよ〜く映るので

あっ!今度はトンボだ!セミだ!って見ている人たちは大騒ぎ!

まさに丸呑み、というシーンもリアルに見ることができます。

 

しかも親鳥は、狩りの達人

止まっている虫を捕まえるんじゃなく、飛んでいる虫を空中で捕まえるそうです。

6、あの綺麗なブッポウソウからは想像ができない事実の判明!

ブッポウソウは糞の処理をしない。

だから、巣の中は糞だらけ、ちょっとめんどくさがり屋のブッポウソウちゃん。

ということで、見た目はすごく綺麗な鳥なんですけど

実は、近くに来るとすごく臭いそうです。

7、さらに、先週もお伝えしました、天龍小の子供達の手によって守られているブッポウソウ

巣立った後、巣箱を回収して、中に残されたものを観察するんですが

その時も、驚きのものがたくさん出てくるそうです。

 

何が出てくるか?

それは、貝殻や、プルタブ、ガラスなどと手の餌とは思えないもの

でもそれは、丸飲みする硬いものが消化できるようにわざと食べさせて

吐き出させるそうなんです。

 

何を聞いてもその知恵の凄さにびっくり!

今回は、鳥たちの知恵の数々に出会う面白い調査になりました

 

これは全て、巣箱に観察用のカメラをつけたり、最後の最後まで丁寧に観察することで分かってきたことで

天龍村のみなさんの、ブッポウソウへの愛の証のようなものなのかもしれません。

 

今回の調査結果を聞いた上で、またブッポウソウを見ると違った何かを感じられるかもしれませんね。

 

本当にきれいな鳥ですね~って興奮して話してくれる皆さんに感動した

西村容子でしたwww

 

 

 

 

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