木曽郡大桑村のからすみは、甘くて優しい味?

からすみと言えば。
桐の箱にはいっていたりなんかする、あの高級品。
ボラの卵巣の加工品のことを思い浮かべますよね。
でもあれ、甘くて優しい味、じゃあないよね。
しかも、木曽郡大桑村で、からすみ作りが始まったらしいと・・・。
なぜ大桑村で? 海ないよ・・・。
調査に行ってまいりました。
    

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大桑村 木工品・特産品販売店 木挽きの里。
ここで、からすみを造っているらしいんです。
中をのぞいてみると・・・
   
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これが、からすみ?
   
木挽きの里 代表の岨手 孝子さんに聞きました。
   
「大桑村では昔から、米粉を練った甘い和菓子のことを、
からすみ、と言っています。
桃の節句、おひなさまに供えるお菓子で、
かつてはどこの家でも、桃の節句が近づくとこれを作っていました。
私の子どもの頃は、お友達の家を回って、食べ比べをするほど、
身近なお菓子だったんですよ。」
   
現在は家で作ることがなくなり、お目にかかる機会も減ってしまったそう。
岨手さんは、大桑村の大切な文化だからと、
7年ほど前から木挽きの里でからすみを作り、販売しています。
通常のからすみは、長細い形(写真下)ですが、
木挽きの里では、花びらの形のもの(写真上)も作っています。
   
「長細い形だと、車の中などで簡単に食べられないんです。
何人かのお客さんに、車の中で食べて帰りたいから、切ってもらえないか、
と言われて、それならば食べやすい形も作ろうと。
いろいろ考えて、春らしく花びらの形にしたら、
今ではこちらの方が人気なんですよ。」
   
   
味は桜、黒砂糖、くるみ、ヨモギなど6種類。
昔から家で作られてきた方法で、ひとつひとつ丁寧に作っています。
 
 
「とても手間がかかります。
でも、私たちが子供の頃食べた味を、多くの皆さんに味わってほしいし、
子どもたちにもきちんと伝えていきたい。
この時期は忙しいけれど、美味しいねって言ってもらえると、本当に嬉しいから、
頑張れるんですよね。」
     
食感は、やしょうまより柔らかくて、ういろうより少し歯ごたえがある感じ。
ほんのり甘くて素朴な味で
大桑村のからすみは、桃の節句に子どもたちの幸せを願う、
お母さんの味でした。
   
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木挽きの里では、月遅れの雛祭り、4月3日まで販売しているそうです。
ぜひ一度、味わってみてください。


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