噂の調査隊「伊那市に、すごい統計本を一人で作っちゃった人がいるらしい!?」

統計本って、多くのデータを所有する団体や大学などで、多くの人が協力して作るイメージありませんか?

でも、それをたった一人で作り上げてしまった方がいらっしゃるんです。

その名も「都道府県ランキング」
新建新聞社から先月発売になった本です。

噂の調査隊「伊那市に、すごい統計本を一人で作っちゃった人がいるらしい!?」

厚み、わかるかな~
重量感があって、データがたんまり入っていそうな本なんですが・・・
そんな莫大なデータをまとめた統計本。
たった一人で、どんな方が作り上げたのか、調査に出掛けました

その方は、伊那市にお住まいの、久保哲朗さん。
久保さんのお宅におじゃまさせていただきました。

案内されたのは、久保さんの仕事場。
そこは、膨大な資料に埋め尽くされているわけでもない、普通のお部屋。
そして、そこにあるのは、ごくごく普通のノートパソコン。

噂の調査隊「伊那市に、すごい統計本を一人で作っちゃった人がいるらしい!?」

えっ?資料の山や、データをストックする大きな機械とかは???
ちょっぴり拍子抜けした気分で、そのきっかけを伺ってみると・・・

小学生の頃に手にした、学校でくれた統計本が大好きで、それをずっと見ていた。
中学でそれを方眼紙に移して表にしてみたりしていたが、
大人になって、コンピューターの仕事をするようになって、
小さいころからの夢が実現できたそうです。

10年前にその技術を生かしてサイトをオープン。
そのサイトが話題に話題を呼ぶようになり、今回の本の出版に繋がったようですが、
久保さんがサイトに掲載している統計の項目の数がスゴイ!!!

いくつくらいだと思います?
久保正明さんは(同じ久保なのでフルネームで(^o^;;))、
「100件くらい?」と・・・

いやいや、その数900以上、
でも、これはアップしている数なので、
「まだアップしていないものは1000も2000もあるから・・・」
と久保さん。

かなりビックリです。

それもこれ一人でやってるんですよね~
どうやってデータ集めているんでしょう???

いろんな企業や、公共機関のサイトを探して、統計をネット上で集めるんですって。
最近は政府があらゆる統計資料を公開しているので、集めるのは比較的簡単だとか・・・

たった一人でそれだけのデータを集めているのも珍しいんですが、
そのデータを使って、久保さんがやっている事がおもしろいんです。

それは、どんな事か?

それは、それぞれの統計資料の相関関係を出すこと

相関関係ってよくわかりませんよね。
それは、その統計が表した結果が似ているか、似ていないか?ってこと。

その似ている似ていないというものを出すには
相関係数
というものがあって、それぞれを数字で表す事ができるようにシステムが組まれているようなんです。

また、統計の結果が数値が多い順に、
高い所は赤、低い所は青というように色分けされていて、
それを各都道府県の地図上に落としていきます。
相関関係は、その地図でも見比べる事ができるんです。

例えば、共働き率と自動車通勤の率が似ているんですが、
それぞれに色分けされた日本地図を見比べてみると、似たような色の配置の地図になっているんです。
(久保さんのサイト「都道府県ランキング」で見てみて下さい。)

こう言う事ができるのは、久保さん自身が作ったプログラムのなせる技。

難しい事は分かりませんが、
エクセルのIF関数の超〜〜難しい計算式をいくつも自分で作って、
データを入れれば、相関関係がわかるようなシステムが出来上がっているかららしいんです。

それにしても、膨大なデータを一つ一つ打ち込むのは、想像しただけでも大変そう!

久保さんにとっても「ずく」のいる作業だそうですが、
好きだからいつまででもやっちゃうんですって(^-^)

データを入れて、相関関係を計算させるボタンを押すとその結果が出るようになっているそうですが、
きっとこれとこれは似てるんだろうな~と予測していると、全然外れていたりすることもあって、
「そのボタンを押す瞬間が、
     ワクワクして一番好きなんですよ~」

と話してくれる笑顔と弾む声が本当に楽しそうで、私までワクワクしちゃいました。

噂の調査隊「伊那市に、すごい統計本を一人で作っちゃった人がいるらしい!?」

今回発売された本、できるだけ最新のものをということで、スタバやセブンの店舗数など、編集ぎりぎりまで待って、数か月前のデータまで反映されて作られているそうです

出版社の新建新聞 担当の塚田さんも、想定以上の反響の大きさに、驚いているようでした。

「初めは公共機関などで使ってもらえる堅い本をイメージしていたんですが、
作っているうちに、多くの人が手に取って楽しんでもらえるものとして、
いわゆる統計本という枠を超えて、多くの人が楽しめる本に仕上がって、
一般の人からの反響も大きいんですよ。」

と塚田さんも、とってもうれしそうに話してくださいました。

実は、その統計マニアの久保さんが、悔しがっていた事があるんです。
それは、この番組でも好評だった、焼肉屋の数日本一の町飯田。
「これは作ってなかったんですよね〜」と・・・
なぜかちょっと優越感・・・(^o^;;)でした。

ここで、私ちょっとした心配が・・・

この本、県民性がデータでわかるおもしろさがあるようなんですが、
これから出る、調査隊の本のライバル本になるのではないかと心配しています(^0^;;)


たった一人で、すごい統計本を作ってしまった人は、子供の頃からの夢を果たし、
ただただ楽しんでいる、統計大好き人間でした☆☆☆


    すっごく楽しそうに話してくれる久保さんに、
          ワクワク気分にさせられた 西村容子 でした♡




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月曜日 根本 豊 東信担当

寺山修司の演劇実験室「天井桟敷」に所属していた演劇人。
福島出身で標準アクセントがいまだに身につかない。無類の酒好き。

火曜日 竹井 純子 北信担当

SBCのラジオカーレポーターを経て、調査隊員に。
中野市出身、豪快な笑い方が特徴。愛用の手提げバッグのデザインが下品と評判。

水曜日 塚原 正子 中信担当

ロック好き。電話するとだいたいエレベーターに乗っている。謎多き女性。
松本市出身。中学・高校のあだ名は「かっぺ」。

木曜日 西村 容子 南信担当

元民放テレビ局のアナウンサー。3人の子どもを育てながら、おもしろいネタがないかとアンテナを張りめぐらしている。への字まゆげがチャームポイント。飯田市出身。

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