噂の調査隊 「泰阜村に王国が存在するらしい!?」
2015年05月14日
王国 … すなわち王様のいる国。
そんなものが、村の中に独立国家のように存在するんでしょうか?
調査を始めて最初に判明したのが、その王国の場所。
噂では、その王国は、JR飯田線の秘境駅の一つ「金野駅」の近くにあるということで、
早速、金野駅に向かう事にしました。
天竜峡から泰阜村に向かって車を走らせしばらく行くと、金野駅への看板を発見!
右の細い道に入っていくと間もなく、車1台分の広さしかないようなクネクネと曲がった険しい道。
もう何日も車の通った気配がないような道です。
それもそのはず、金野駅は1日の乗降者数が平均0.4・・・人という、1日に一人下りるか下りないかの駅。
こんな所に本当に王国があるんでしょうか?
私が、金野駅に到着すると間もなく電車が到着。
たまたま、カメラ片手におりてきた2人組の男性がいらっしゃったので、その王国について、伺ってみました。
この近くにあるという王国の事、ご存知でしょうか?と聞いてみると・・・
「全然知らないな~
だって、ここ電車の電線以外、電気も通ってないんじゃない?
こんなところに人住んでるの?」
と、ある事自体が信じられないという感じのお二人。
手がかりをつかめないまま、探していると、看板を発見!
そこには「ジジ王国」と書かれているではありませんか!!
「ジジ王国」・・・どんな王国なんでしょう?
おじいさんがいっぱいいる王国かな~???
時事問題がいっぱい出される王国かな~???
その看板に従って進んでみると・・・ありました!!!ありました!!!
入り口を思わせる看板!
そして、その奥に立派な建物が!!!
さっそく、中に入ってみることにしました。
中に入るとビックリ!!!
なんでしょう!!!このおしゃれな設え・・・
迎えてくれたこちらもおしゃれないでたちのお母さんは、「私は執事でございます」と・・・
こちらがジジ王国ですか?と伺うと・・・
「はい!こちらは猫の王国 ジジ王国ございます。
ジジは猫の国王の愛称でございます。」と
でも、猫がいっぱいいる、猫だけの王国ではなさそう。
だって、人をもてなす雰囲気満載なんですもん。
実は、この王国に入るにはパスポートがいるらしく、私もパスポートを手に入れることにしました。
パスポートは、5年間有効で500円。
この500円のホワイトパスポートを入手すると、昼間お食事をして王国で過ごす事ができます。
もちろん王国ですから、国民もいなきゃですよね。
国民には税金の義務もあり、1年に1000円の税金を5年分前納すると、国民と認められ、この王国に泊まる事のできる権利が与えられます。
国民にはゴールドのパスポートが与えられます。
現在、国民の数は600人もいるそうなんです。
その国民も全国に散らばっていて、九州や四国など、全国各地に国民がいるそうです。
この国には憲法もあって…
第1条 国民はお互いに助け合い、お金がなくとも豊かでなくてはならない。
第2条 夢を見なくてはならない
第3条 世の中の役に立つ事に努力し、一歩ずつ前進しなければならない。
などなど・・・
人として楽しく生きるための方法が憲法になっっているようですね。
実はNPO法人として、野菜を育てたり、食と栄養、健康の普及に努めたり、家庭に一人食医を!という事で、その伝授もしているそうです。
別名「山のレストラン」ともいい、おいしいお料理をいただくこともできるんです。
この日は、ジジ王国の医官(国王付きのお医者さん)親子がランチを召し上がりに、王国に帰っていらっしゃっているという事でお話を伺いました。
ここの魅力は、自然と上手に共存している所、お父さんとお母さんのこだわりもいい。
すごい道を通ってたどり着くが、それがまたいい!下手な遊園地よりも楽しいんじゃないかと・・・
小学校5年生の息子さんも、
「険しい道を下らないとおいしいものが食べられないのがいい」
とこの大自然を楽しんでいるようでした。
さらに、
「ここに来るとおいしいものが食べさせてもらえることを知っているので、今日はうんとおなかをすかして来ました。」
ですって!
そのお料理がこちら!!!
とにかく
「おいしいものが食べたい!」
それがそれが拘り。
去年、同じテーブルに座って、大っ嫌いなタケノコが出てきて、涙目になってしまった息子さんも、ここのタケノコを一口食べたら、タケノコが大好きになったんだそうです。
「ここのタケノコは特別美味しい!」
と、子供の舌をもうならせる食材の数々、とにかくお父さんとお母さんが作る野菜は、天下一品らしい。
野菜を作りお料理を作っているお母さんがこの方!
お母さんが言うには・・・
秋のなすはお寿司にすると、トロよりおいしい。
トマトの糖度は、普通4度くらいなのに、ここでは8度にもなり、
ピーマン嫌いの子供に、この王国で育ったピーマンを渡すと、芯だけ残してきれいに食べちゃう、
茄子のみそ汁イヤという子は、王国で同じ茄子のみそ汁を飲むと、
「これはナスじゃない」というそうです。
自慢のとうもろこしは普通甘くて17度くらいの糖度なのに、ここのコーンはその倍の糖度がでるとか・・・
本当ですか~???と疑いたくなるほど・・・
でもいただいてみると確かにおいしい!!!
どうしたらそんなおいしい野菜ができるのか?お父さんに伺いました。
「肥料と水をやらんの!」と一言。
そうすると、栄養や水を求めて、しっかり根を張るんですって。
それで、成長はとっても遅いけど、味のいい元気な野菜が育つんですって。
この王国の野菜は、時間をおいてもしなびはするけど、腐らない。
水に入れるとイキイキと根が生えてきそうなくらいになるんですって!!
これらの野菜を都会で食べようと思ったら、かなりのお金がかかるらしい。
実際、キャベツのおいしさに感動して、1個500円でもいいから全部欲しいという人もいたそうです。
そんな贅沢な素材をふんだんに使ったランチが、たったの1500円、国民は1000円でいただく事ができるんです。
この日は王国で作られた1個50円の卵を一人4個使ってのオムライス。
どう考えても採算が取れそうにありません。
ではこの王国は、何のための王国なんでしょうか?
ここには、おいしい野菜を楽しみに来る人や、お料理を教わりに来る人、野菜作りを教えてもらいに来る人、ただのんびりしに来る人、いろんな人が来る。
広い意味の「実家」って感じかな~とお母さん。
そして、ここに来ると魔法がかかるんですって!!!
来た時はみんなそれなりの年齢だけど、帰る時には少女のような顔になる!10歳は若返るんだそうです。
これは行かなきゃですよね~♡♡♡
この自然が、そんな魔法をかけてくれるんでしょうかね~
でもね・・・
お父さんとお母さんは、あんまり来てほしくないんですって!
みんなが、口を揃えて「隠れ家にしておきたい」って、親しい人にしか教えたくないって!
でも、どうしても行きたくなっちゃう!
という私も「教えたくない」っていう気持ちわかります(^-^;;)
取材が終わったら、王様が顔を出してくれました☆☆☆
また、来ますね♡
ジジ王国の虜になってしまった 西村容子 でした♡
そんなものが、村の中に独立国家のように存在するんでしょうか?
調査を始めて最初に判明したのが、その王国の場所。
噂では、その王国は、JR飯田線の秘境駅の一つ「金野駅」の近くにあるということで、
早速、金野駅に向かう事にしました。
天竜峡から泰阜村に向かって車を走らせしばらく行くと、金野駅への看板を発見!
右の細い道に入っていくと間もなく、車1台分の広さしかないようなクネクネと曲がった険しい道。
もう何日も車の通った気配がないような道です。
それもそのはず、金野駅は1日の乗降者数が平均0.4・・・人という、1日に一人下りるか下りないかの駅。
こんな所に本当に王国があるんでしょうか?
私が、金野駅に到着すると間もなく電車が到着。
たまたま、カメラ片手におりてきた2人組の男性がいらっしゃったので、その王国について、伺ってみました。
この近くにあるという王国の事、ご存知でしょうか?と聞いてみると・・・
「全然知らないな~
だって、ここ電車の電線以外、電気も通ってないんじゃない?
こんなところに人住んでるの?」
と、ある事自体が信じられないという感じのお二人。
手がかりをつかめないまま、探していると、看板を発見!
そこには「ジジ王国」と書かれているではありませんか!!
「ジジ王国」・・・どんな王国なんでしょう?
おじいさんがいっぱいいる王国かな~???
時事問題がいっぱい出される王国かな~???
その看板に従って進んでみると・・・ありました!!!ありました!!!
入り口を思わせる看板!
そして、その奥に立派な建物が!!!
さっそく、中に入ってみることにしました。
中に入るとビックリ!!!
なんでしょう!!!このおしゃれな設え・・・
迎えてくれたこちらもおしゃれないでたちのお母さんは、「私は執事でございます」と・・・
こちらがジジ王国ですか?と伺うと・・・
「はい!こちらは猫の王国 ジジ王国ございます。
ジジは猫の国王の愛称でございます。」と
でも、猫がいっぱいいる、猫だけの王国ではなさそう。
だって、人をもてなす雰囲気満載なんですもん。
実は、この王国に入るにはパスポートがいるらしく、私もパスポートを手に入れることにしました。
パスポートは、5年間有効で500円。
この500円のホワイトパスポートを入手すると、昼間お食事をして王国で過ごす事ができます。
もちろん王国ですから、国民もいなきゃですよね。
国民には税金の義務もあり、1年に1000円の税金を5年分前納すると、国民と認められ、この王国に泊まる事のできる権利が与えられます。
国民にはゴールドのパスポートが与えられます。
現在、国民の数は600人もいるそうなんです。
その国民も全国に散らばっていて、九州や四国など、全国各地に国民がいるそうです。
この国には憲法もあって…
第1条 国民はお互いに助け合い、お金がなくとも豊かでなくてはならない。
第2条 夢を見なくてはならない
第3条 世の中の役に立つ事に努力し、一歩ずつ前進しなければならない。
などなど・・・
人として楽しく生きるための方法が憲法になっっているようですね。
実はNPO法人として、野菜を育てたり、食と栄養、健康の普及に努めたり、家庭に一人食医を!という事で、その伝授もしているそうです。
別名「山のレストラン」ともいい、おいしいお料理をいただくこともできるんです。
この日は、ジジ王国の医官(国王付きのお医者さん)親子がランチを召し上がりに、王国に帰っていらっしゃっているという事でお話を伺いました。
ここの魅力は、自然と上手に共存している所、お父さんとお母さんのこだわりもいい。
すごい道を通ってたどり着くが、それがまたいい!下手な遊園地よりも楽しいんじゃないかと・・・
小学校5年生の息子さんも、
「険しい道を下らないとおいしいものが食べられないのがいい」
とこの大自然を楽しんでいるようでした。
さらに、
「ここに来るとおいしいものが食べさせてもらえることを知っているので、今日はうんとおなかをすかして来ました。」
ですって!
そのお料理がこちら!!!
とにかく
「おいしいものが食べたい!」
それがそれが拘り。
去年、同じテーブルに座って、大っ嫌いなタケノコが出てきて、涙目になってしまった息子さんも、ここのタケノコを一口食べたら、タケノコが大好きになったんだそうです。
「ここのタケノコは特別美味しい!」
と、子供の舌をもうならせる食材の数々、とにかくお父さんとお母さんが作る野菜は、天下一品らしい。
野菜を作りお料理を作っているお母さんがこの方!
お母さんが言うには・・・
秋のなすはお寿司にすると、トロよりおいしい。
トマトの糖度は、普通4度くらいなのに、ここでは8度にもなり、
ピーマン嫌いの子供に、この王国で育ったピーマンを渡すと、芯だけ残してきれいに食べちゃう、
茄子のみそ汁イヤという子は、王国で同じ茄子のみそ汁を飲むと、
「これはナスじゃない」というそうです。
自慢のとうもろこしは普通甘くて17度くらいの糖度なのに、ここのコーンはその倍の糖度がでるとか・・・
本当ですか~???と疑いたくなるほど・・・
でもいただいてみると確かにおいしい!!!
どうしたらそんなおいしい野菜ができるのか?お父さんに伺いました。
「肥料と水をやらんの!」と一言。
そうすると、栄養や水を求めて、しっかり根を張るんですって。
それで、成長はとっても遅いけど、味のいい元気な野菜が育つんですって。
この王国の野菜は、時間をおいてもしなびはするけど、腐らない。
水に入れるとイキイキと根が生えてきそうなくらいになるんですって!!
これらの野菜を都会で食べようと思ったら、かなりのお金がかかるらしい。
実際、キャベツのおいしさに感動して、1個500円でもいいから全部欲しいという人もいたそうです。
そんな贅沢な素材をふんだんに使ったランチが、たったの1500円、国民は1000円でいただく事ができるんです。
この日は王国で作られた1個50円の卵を一人4個使ってのオムライス。
どう考えても採算が取れそうにありません。
ではこの王国は、何のための王国なんでしょうか?
ここには、おいしい野菜を楽しみに来る人や、お料理を教わりに来る人、野菜作りを教えてもらいに来る人、ただのんびりしに来る人、いろんな人が来る。
広い意味の「実家」って感じかな~とお母さん。
そして、ここに来ると魔法がかかるんですって!!!
来た時はみんなそれなりの年齢だけど、帰る時には少女のような顔になる!10歳は若返るんだそうです。
これは行かなきゃですよね~♡♡♡
この自然が、そんな魔法をかけてくれるんでしょうかね~
でもね・・・
お父さんとお母さんは、あんまり来てほしくないんですって!
みんなが、口を揃えて「隠れ家にしておきたい」って、親しい人にしか教えたくないって!
でも、どうしても行きたくなっちゃう!
という私も「教えたくない」っていう気持ちわかります(^-^;;)
取材が終わったら、王様が顔を出してくれました☆☆☆
また、来ますね♡
ジジ王国の虜になってしまった 西村容子 でした♡