凍らない? 曇らない? 安曇野生まれのカーブミラーの謎
2015年01月11日
カーブミラーってこの時期、凍っちゃったり、曇ったりしませんか?
あれ、とっても危ないですよね~。
でもね。
安曇野市で作られているカーブミラーは、凍らないし曇らないらしい、
という噂を聞きつけまして。
早速、調査に行ってまいりました。
じゃ~ん。
安曇野市穂高 株式会社 横澤製作所。
ここで、いったいどんなカーブミラーが作り出されているんでしょうか?
代表取締役社長 横澤 洋充さん。
横澤さんが開発したカーブミラーは現在、
大糸線、別所線、しなの鉄道などのホームに設置されています。
これまでJRのホームに設置されていたカーブミラーは電熱式でした。
サーモスタットを組み込んで、ある程度温度が低くなったら電気でミラーを温めて、
凍ったり曇ったりするのを防ぐ、というタイプのもの。
これだと、ミラーそのものの値段が20万円ぐらい。その上電気代もかかるんです。
ところが。
横澤さんのカーブミラーは、値段は半分以下! 電気も使わないんです。
どんな仕組かというと・・・。
これです!
これ、カーブミラーの内側というか、裏側。
水を入れた袋が敷き詰められています。
この上に、ミラーを載せると・・・
できあがり。
え~? こんなことで~~?? って思うでしょ?
「実はね。長野県工業技術総合センターへ持ち込んだ時も、
笑われたんですよ。こんなことで曇らなくなるわけがない。温めなきゃだめでしょ。って。
ところが、実験を重ねるうちに、これは凄い!と。逆転の発想だ、ってね。」
つまり。
外気の温度が下がると、この水が凍ります。
そしてミラーの内側と外側の温度差がなくなる。
そうすると、凍らないし曇らないんですって。
まさにアイディア、でしょ?
しかも、このアイディア、意外なところから生まれたそうなんです。
「うちは、大手メーカーの下請けで部品を作ってきたんですが、
このご時世、なかなか安定した仕事がこなくてね。
毎朝、従業員たちとストーブを囲んで、
どうしたもんかなぁ、なんかいいことはないかな、
って話していたんです。
その雑談の中からね、あそこのカーブミラー、凍っていて見えなくて危ない、
なんて話が出て。
だったら僕が何とかしよう! って。
毎晩寝ずに考えてね。試行錯誤を繰り返してやっと作ったんです。
長野県からも開発費の補助を受けることができて、
特許もとれたんですよ。」
それが今から6年ほど前のこと、だそうです。
今では、韓国からも受注があるとのことで、
3月ぐらいからは、家庭用のミラーとして、
ホームセンターで扱うことが決まっているんですって。
車庫から出るときに危ないからと、塀などにミラーを付けているお家、多いですもんね。
アルプスミラーっていうんですよ!
横澤さんは、
「やっぱりね、カーブミラーは人の命に係わるものだからね。
これで一人でも命が救えたら、こんな嬉しいことはないよね。
それが何より生きがいだね。」
って話してくれました。
実はね。
今は「曇らないお風呂のミラー」を開発中なんですって!
ミラーを抱えて銭湯へ行って、ミラーと一緒にお風呂に入っているそうですよ (笑)
「番台の人には、ミラーも僕の体と一緒にきれいに洗って、風呂に入れるでね、
って説明してね、許可を得られたんです。笑って見てくれています。」
そのお風呂、行ってみたいです! 発明の現場、ですもんね。
まだまだ、横澤さんの開発から目が離せませんよっ!!
あれ、とっても危ないですよね~。
でもね。
安曇野市で作られているカーブミラーは、凍らないし曇らないらしい、
という噂を聞きつけまして。
早速、調査に行ってまいりました。
じゃ~ん。
安曇野市穂高 株式会社 横澤製作所。
ここで、いったいどんなカーブミラーが作り出されているんでしょうか?
代表取締役社長 横澤 洋充さん。
横澤さんが開発したカーブミラーは現在、
大糸線、別所線、しなの鉄道などのホームに設置されています。
これまでJRのホームに設置されていたカーブミラーは電熱式でした。
サーモスタットを組み込んで、ある程度温度が低くなったら電気でミラーを温めて、
凍ったり曇ったりするのを防ぐ、というタイプのもの。
これだと、ミラーそのものの値段が20万円ぐらい。その上電気代もかかるんです。
ところが。
横澤さんのカーブミラーは、値段は半分以下! 電気も使わないんです。
どんな仕組かというと・・・。
これです!
これ、カーブミラーの内側というか、裏側。
水を入れた袋が敷き詰められています。
この上に、ミラーを載せると・・・
できあがり。
え~? こんなことで~~?? って思うでしょ?
「実はね。長野県工業技術総合センターへ持ち込んだ時も、
笑われたんですよ。こんなことで曇らなくなるわけがない。温めなきゃだめでしょ。って。
ところが、実験を重ねるうちに、これは凄い!と。逆転の発想だ、ってね。」
つまり。
外気の温度が下がると、この水が凍ります。
そしてミラーの内側と外側の温度差がなくなる。
そうすると、凍らないし曇らないんですって。
まさにアイディア、でしょ?
しかも、このアイディア、意外なところから生まれたそうなんです。
「うちは、大手メーカーの下請けで部品を作ってきたんですが、
このご時世、なかなか安定した仕事がこなくてね。
毎朝、従業員たちとストーブを囲んで、
どうしたもんかなぁ、なんかいいことはないかな、
って話していたんです。
その雑談の中からね、あそこのカーブミラー、凍っていて見えなくて危ない、
なんて話が出て。
だったら僕が何とかしよう! って。
毎晩寝ずに考えてね。試行錯誤を繰り返してやっと作ったんです。
長野県からも開発費の補助を受けることができて、
特許もとれたんですよ。」
それが今から6年ほど前のこと、だそうです。
今では、韓国からも受注があるとのことで、
3月ぐらいからは、家庭用のミラーとして、
ホームセンターで扱うことが決まっているんですって。
車庫から出るときに危ないからと、塀などにミラーを付けているお家、多いですもんね。
アルプスミラーっていうんですよ!
横澤さんは、
「やっぱりね、カーブミラーは人の命に係わるものだからね。
これで一人でも命が救えたら、こんな嬉しいことはないよね。
それが何より生きがいだね。」
って話してくれました。
実はね。
今は「曇らないお風呂のミラー」を開発中なんですって!
ミラーを抱えて銭湯へ行って、ミラーと一緒にお風呂に入っているそうですよ (笑)
「番台の人には、ミラーも僕の体と一緒にきれいに洗って、風呂に入れるでね、
って説明してね、許可を得られたんです。笑って見てくれています。」
そのお風呂、行ってみたいです! 発明の現場、ですもんね。
まだまだ、横澤さんの開発から目が離せませんよっ!!