岡谷はどうして、うなぎの町なの?
今日、8月5日は土用の二の丑の日。
今年はね、夏の土用の丑の日が2回あるんです。
その2番目の丑の日が、今日なんです。
そこで、うなぎの話題。
うなぎと言えば岡谷、ですよね。
お店の数も多いし、美味しいって評判です。
でも、なぜ岡谷はうなぎの町なの?
まずは、老舗のうなぎ屋さん 御うな小松屋へ行ってみました。
代表取締役 小松 一史さん。
「岡谷のうなぎは歴史がありまして。
江戸時代に参勤交代でこの地を通るお殿様にうなぎを出していた、
という文献が残っています。
諏訪湖を源にしている天竜川は浜松までつながっています。
浜松で生まれたうなぎの稚魚が、天竜川をのぼってきて、諏訪湖で育っていた。
諏訪湖でうなぎが獲れたんですよ。
だから、古くから岡谷にはウナギを食べる文化があったんです。」
岡谷の人々にとってうなぎはとても身近な食べ物。庶民の味だったんです!
だって、諏訪湖でうなぎが獲れたんだもの。
だからうなぎ屋さんも多いし、美味しい食べ方を知っている。
「岡谷のうなぎの特徴は3つあります。
1つ目は関東風で背開き。2つ目は蒸さない。3つ目は炭火で焼く。
これが、表面パリッ、中がふんわ~り、のポイントなんです。」
蒸さないことで、べちゃっとしなくなり、炭火にこだわることで美味しく焼ける。
これが、岡谷のうなぎが美味しい秘密です。
平成7年に、うなぎの町岡谷の会が発足しました。
この会の活動内容がまた、びっくり! なんです。
会長さんにお話をうかがいました。
天龍 というお店の社長さん。今野 利明さんです。
「実はうなぎは、夏ではなくて秋から春にかけて、
寒い時期の方が、脂がのってきて美味しいんです。
身はもちろんですが、肝にも脂がついて、味が格段にいいんです。
うなぎの町岡谷の会は、それをPRする活動をしています。
ぜひ、寒の土用の丑の日にうなぎを食べていただきたい、
ということで、イベントをしたり、PR活動をしています。」
これもびっくりでしょ?
今年の寒の土用の丑の日は1月25日だそうです。覚えておきましょうね。
さらに、うなぎの町岡谷の会は、小学校や保育園の給食に、
うなぎを提供しています。
岡谷の子どもたちは保育園の時から、
給食でうなぎ屋さんの美味しいうなぎを食べているんですよ!
「子どものころから美味しいうなぎを食べてもらうことで、
うなぎを食べるという岡谷の食文化の歴史と伝統を、
次の世代につないでいきたい、という取り組みです。
原価でやってます!」
素晴らしい心意気ですよね。
岡谷にはうなぎが食べられないという子どもは、
ほとんどいなくなっている、とのことです。
そして。
もうお気づきですよね?
小松さんも今野さんも、おんなじTシャツ着てるでしょ?
うなぎの町岡谷のオリジナルTシャツです。
うなぎの成長していく姿をイラストで描いてあって、
最終的には「すわ湖太郎」っていう、
うなぎの町岡谷のかわいいキャラクターになるんです。
一年で一番忙しいこの時期。
岡谷のうなぎ屋さんは、このTシャツを着て、
炭火の前で汗だくになって、美味しいうなぎを焼いています。
うなぎ。食べた~~~~~い。