岡谷はどうして、うなぎの町なの?

SBCラジオ

2015年08月05日 17:28

今日、8月5日は土用の二の丑の日。
今年はね、夏の土用の丑の日が2回あるんです。
その2番目の丑の日が、今日なんです。
そこで、うなぎの話題。

うなぎと言えば岡谷、ですよね。
お店の数も多いし、美味しいって評判です。
でも、なぜ岡谷はうなぎの町なの?

まずは、老舗のうなぎ屋さん 御うな小松屋へ行ってみました。
代表取締役 小松 一史さん。



「岡谷のうなぎは歴史がありまして。
江戸時代に参勤交代でこの地を通るお殿様にうなぎを出していた、
という文献が残っています。
諏訪湖を源にしている天竜川は浜松までつながっています。
浜松で生まれたうなぎの稚魚が、天竜川をのぼってきて、諏訪湖で育っていた。
諏訪湖でうなぎが獲れたんですよ。
だから、古くから岡谷にはウナギを食べる文化があったんです。」

岡谷の人々にとってうなぎはとても身近な食べ物。庶民の味だったんです!
だって、諏訪湖でうなぎが獲れたんだもの。
だからうなぎ屋さんも多いし、美味しい食べ方を知っている。

「岡谷のうなぎの特徴は3つあります。
1つ目は関東風で背開き。2つ目は蒸さない。3つ目は炭火で焼く。
これが、表面パリッ、中がふんわ~り、のポイントなんです。」

蒸さないことで、べちゃっとしなくなり、炭火にこだわることで美味しく焼ける。
これが、岡谷のうなぎが美味しい秘密です。

平成7年に、うなぎの町岡谷の会が発足しました。
この会の活動内容がまた、びっくり! なんです。
会長さんにお話をうかがいました。
天龍 というお店の社長さん。今野 利明さんです。

 



 

「実はうなぎは、夏ではなくて秋から春にかけて、

寒い時期の方が、脂がのってきて美味しいんです。

身はもちろんですが、肝にも脂がついて、味が格段にいいんです。

うなぎの町岡谷の会は、それをPRする活動をしています。

ぜひ、寒の土用の丑の日にうなぎを食べていただきたい、

ということで、イベントをしたり、PR活動をしています。」

 

これもびっくりでしょ?

今年の寒の土用の丑の日は1月25日だそうです。覚えておきましょうね。

さらに、うなぎの町岡谷の会は、小学校や保育園の給食に、

うなぎを提供しています。

岡谷の子どもたちは保育園の時から、

給食でうなぎ屋さんの美味しいうなぎを食べているんですよ!

 

「子どものころから美味しいうなぎを食べてもらうことで、

うなぎを食べるという岡谷の食文化の歴史と伝統を、

次の世代につないでいきたい、という取り組みです。

原価でやってます!」

 

素晴らしい心意気ですよね。

岡谷にはうなぎが食べられないという子どもは、

ほとんどいなくなっている、とのことです。

 

そして。

もうお気づきですよね?

小松さんも今野さんも、おんなじTシャツ着てるでしょ?

うなぎの町岡谷のオリジナルTシャツです。

うなぎの成長していく姿をイラストで描いてあって、

最終的には「すわ湖太郎」っていう、

うなぎの町岡谷のかわいいキャラクターになるんです。

一年で一番忙しいこの時期。

岡谷のうなぎ屋さんは、このTシャツを着て、

炭火の前で汗だくになって、美味しいうなぎを焼いています。

 

うなぎ。食べた~~~~~い。