うわさを次々に追いかけていったら、茅野市で機械式にこだわるアツい男に出会った!!
2016年06月10日
6月10日の時の記念日にちなみ、時計にまつわるうわさをいろいろ追いかけてみました。
・うわさ その1「諏訪清陵高校は、教室に時計がないらしい…!!」
学校に確認すると「無いですね…」とのお答えが…。
諏訪清陵高校の石城 正志 校長先生に理由を聞きました。
正確な理由は分からないものの、何でないか…と聞かれれば『自主性を寛容するために、教室の時計に頼るのではなく、時間も自己管理をする。』ということではないかとのお話でした。
実際、各クラスに時計はありません。生徒が見られる時計は、生徒玄関の前コモンスペース(共有スペース)、二つの体育館、校庭に向かった校舎の壁…たぶんその5か所くらいだとのこと。
実は、高校の入学試験の時は、教室に時計がある学校でもわざわざ時計をはずしたり
隠したりすることが多いそう。時計を集中管理できない場合、教室ごとに時刻が変わって
しまうことも考えられる。それは良くないので、時計を持参し自己管理をする。
諏訪清陵高校も平成26年に開校した付属中学の教室には時計がついているそうです。↓ 生徒玄関前の時計
・うわさ その2「時計をお礼の品に加えたら、諏訪市のふるさと納税が増えたらしい…!!」
いわゆるふるさと納税…諏訪市ではふるさと寄付金…と呼んでいます。
諏訪地方の6市町村すべてが前の年を上回っていますが、諏訪市はダントツ‼
そのけん引役になったのが、セイコーブランドの高級腕時計らしいというので、
諏訪市の地域戦略係の 河西 俊明 さんに お礼の品に腕時計が加わったいきさつから教えてもらいました。
昨年の秋からお礼の品の見直しをしていたとのこと。
その中で、諏訪の“ものづくり”を代表するセイコーの時計を加えてはどうか…との案が登場。
しかし、時計が含まれることが重要で、実際にはそれほど寄付に結びつかないだろうと予想して
いたそうです。でも“東洋のスイス”と呼ばれた諏訪やセイコーのクオーツ時計開発の物語に魅力を感じる人は多く、想像を上回る多くの寄付の申し出を頂いたとのこと。
対 前年比 80倍越え。前年500万だったものが4億を超えた…。
寄付の手続きを簡素化したという理由もあるものの、やっぱり高級腕時計の魅力が大きいようです。諏訪市の場合は、寄付金の額の2~3割くらいをお礼目安にしているそうですから、ザックリとした寄付金の額は80万~100万以上から…。さて、今年はどうなるのでしょうね…。
・うわさ その3「茅野市に機械式にこだわるアツイ男がいるらしい…!!!」
茅野市の駅のそばにあります「鐘の鳴る店 中沢」の社長、中澤 國忠さんに会いにいきました。
中澤さんは長野県時計宝飾眼鏡商業協同組合 理事長を務めています。
時計にはクオーツ式(電池で動く)、機械式(ゼンマイで動く)ものがありますが、中澤さんがこだわるのは機械式の時計です。
クオーツ式の時計の登場により、時計を修理する技術者の数が激減します。
そんな中で、スイスの機械式高級時計が人気を集め始める。そこで、中澤さんは時計を修理する技術者の養成から始めます。
機械式の時計の仕組みは時計が誕生した当時から基本的に変わらないそうです。
セイコーエプソンも長野県内ではもう機械式の時計を作っていませんが、技能オリンピックに出場するなど、技術の伝承は行われています。なぜか…時計の精密加工で培った技術…部品の小型化や、高精度化、などがさまざまなものづくり に活かされていくから…。
この技術の伝承が重要。ものすごい「匠」の集団が セイコーエプソンにいるんです。その集団に協力を仰いで、中澤さんは 時計をメンテナンスする技術の伝承を図ったということです。
時計修理の技術者に続き、中澤さんはオリジナルの時計の企画・販売に取り組みます。
まず行ったのは商標登録。「タクミイズム シンシュウ」と「タクミイズム ジャパン」の二つの商標登録を行いますが、全国の組合でも長野県だけだそうです。
平成18年…長野生まれで…長野県のお店でないと買えない機械式時計の第一弾が発売されます。デザイン的には、飽きのこないこと、ガッチリしていることにこだわりました。ガッチリとはどういうことか聞きました。時計の外装などに傷がついたときは、削って磨く…という修理をする。
それに耐えられる…ということがガッチリ…の意味だそうです。
第1弾、第2弾、第3弾のいずれも完売。第4弾は25万くらいを予定しているそうですが、
これはタクミイズム シンシュウの自信の現れだといえます。
最後に中澤さんの考える時計について聞きました。
「時間を見るのは当たり前。時計とは時間だけでなく人生を刻むもの。子どもや孫に生きた証として伝えて欲しい」とのことです。
中澤さんのお話を聞いていると、時計が欲しくなります。中澤さんの時計に対する情熱が移るに違いないと感じました。
諏訪の調査隊員:土橋桂子
・うわさ その1「諏訪清陵高校は、教室に時計がないらしい…!!」
学校に確認すると「無いですね…」とのお答えが…。
諏訪清陵高校の石城 正志 校長先生に理由を聞きました。
正確な理由は分からないものの、何でないか…と聞かれれば『自主性を寛容するために、教室の時計に頼るのではなく、時間も自己管理をする。』ということではないかとのお話でした。
実際、各クラスに時計はありません。生徒が見られる時計は、生徒玄関の前コモンスペース(共有スペース)、二つの体育館、校庭に向かった校舎の壁…たぶんその5か所くらいだとのこと。
実は、高校の入学試験の時は、教室に時計がある学校でもわざわざ時計をはずしたり
隠したりすることが多いそう。時計を集中管理できない場合、教室ごとに時刻が変わって
しまうことも考えられる。それは良くないので、時計を持参し自己管理をする。
諏訪清陵高校も平成26年に開校した付属中学の教室には時計がついているそうです。↓ 生徒玄関前の時計
・うわさ その2「時計をお礼の品に加えたら、諏訪市のふるさと納税が増えたらしい…!!」
いわゆるふるさと納税…諏訪市ではふるさと寄付金…と呼んでいます。
諏訪地方の6市町村すべてが前の年を上回っていますが、諏訪市はダントツ‼
そのけん引役になったのが、セイコーブランドの高級腕時計らしいというので、
諏訪市の地域戦略係の 河西 俊明 さんに お礼の品に腕時計が加わったいきさつから教えてもらいました。
昨年の秋からお礼の品の見直しをしていたとのこと。
その中で、諏訪の“ものづくり”を代表するセイコーの時計を加えてはどうか…との案が登場。
しかし、時計が含まれることが重要で、実際にはそれほど寄付に結びつかないだろうと予想して
いたそうです。でも“東洋のスイス”と呼ばれた諏訪やセイコーのクオーツ時計開発の物語に魅力を感じる人は多く、想像を上回る多くの寄付の申し出を頂いたとのこと。
対 前年比 80倍越え。前年500万だったものが4億を超えた…。
寄付の手続きを簡素化したという理由もあるものの、やっぱり高級腕時計の魅力が大きいようです。諏訪市の場合は、寄付金の額の2~3割くらいをお礼目安にしているそうですから、ザックリとした寄付金の額は80万~100万以上から…。さて、今年はどうなるのでしょうね…。
・うわさ その3「茅野市に機械式にこだわるアツイ男がいるらしい…!!!」
茅野市の駅のそばにあります「鐘の鳴る店 中沢」の社長、中澤 國忠さんに会いにいきました。
中澤さんは長野県時計宝飾眼鏡商業協同組合 理事長を務めています。
時計にはクオーツ式(電池で動く)、機械式(ゼンマイで動く)ものがありますが、中澤さんがこだわるのは機械式の時計です。
クオーツ式の時計の登場により、時計を修理する技術者の数が激減します。
そんな中で、スイスの機械式高級時計が人気を集め始める。そこで、中澤さんは時計を修理する技術者の養成から始めます。
機械式の時計の仕組みは時計が誕生した当時から基本的に変わらないそうです。
セイコーエプソンも長野県内ではもう機械式の時計を作っていませんが、技能オリンピックに出場するなど、技術の伝承は行われています。なぜか…時計の精密加工で培った技術…部品の小型化や、高精度化、などがさまざまなものづくり に活かされていくから…。
この技術の伝承が重要。ものすごい「匠」の集団が セイコーエプソンにいるんです。その集団に協力を仰いで、中澤さんは 時計をメンテナンスする技術の伝承を図ったということです。
時計修理の技術者に続き、中澤さんはオリジナルの時計の企画・販売に取り組みます。
まず行ったのは商標登録。「タクミイズム シンシュウ」と「タクミイズム ジャパン」の二つの商標登録を行いますが、全国の組合でも長野県だけだそうです。
平成18年…長野生まれで…長野県のお店でないと買えない機械式時計の第一弾が発売されます。デザイン的には、飽きのこないこと、ガッチリしていることにこだわりました。ガッチリとはどういうことか聞きました。時計の外装などに傷がついたときは、削って磨く…という修理をする。
それに耐えられる…ということがガッチリ…の意味だそうです。
第1弾、第2弾、第3弾のいずれも完売。第4弾は25万くらいを予定しているそうですが、
これはタクミイズム シンシュウの自信の現れだといえます。
最後に中澤さんの考える時計について聞きました。
「時間を見るのは当たり前。時計とは時間だけでなく人生を刻むもの。子どもや孫に生きた証として伝えて欲しい」とのことです。
中澤さんのお話を聞いていると、時計が欲しくなります。中澤さんの時計に対する情熱が移るに違いないと感じました。
諏訪の調査隊員:土橋桂子