噂の調査隊 「あの新野の盆踊り…実は恋の香りいっぱいのお祭りだった!」
2014年08月14日
今日は、お盆の真っ只中の14日にピッタリの話題お届けしますよ~!!
新野の盆踊りと言えば、国の重要無形民俗文化財に指定されている歴史あるお祭り。
毎年、今日14日の夜9:00から始まって17日の朝まで、3日3晩踊り続けられる伝統のお祭りです。
笛や太鼓など楽器は全く使われず、唄いと舞い手の掛け合いと情緒あふれる踊り。
500mほどの輪は大きくなったり小さくなったりしながら一晩中、歌声も踊りも止まる事はありません。
この500年の歴史を刻む行事は、お盆に帰って来たご先祖様をお送りする「神送りの儀式」である事は多くの方がご存知でしょう。
でも、実はもう一つ、ロマンチィックな「恋」とは切っても切れない祭りだと言うんです。
伝統文化と恋・・・とても合わなそうな噂の真相を求めて、私、阿南町まで調査に出掛けてきました。
この通りが、当日祭りが行われる場所。
ここが、その夜になると提灯に灯りがともされ、幻想的かつ優雅な祭の雰囲気に包まれるんです。
そして、「恋」も・・・?
まず、私が見つけたのが、今年始めて行われるという、「盆に恋」というイベントのポスター。
そこにはまさに「恋」の文字が!!
これが噂の真相か?!?!という事で、「盆に恋」の実行委員長の太田竜平さんにお話伺う事にしました。
なぜ、「盆に恋」なんて恋にかけたイベントを考え付いたのか聞いてみると・・・
まずは、この新野の盆踊りを盛り上げたいという思いが一番で、それじゃあ何をするかと考えていた時に、昔からこのお祭は「男女の出会いの場になっている」と聞いていたことを思い出し、巷でも婚活、街コンなどが流行っている。
昔から男女が出会う場所としての風習がある新野で、「恋」のイベントをするのはピッタリと言うことで「新野の盆踊りに来い!」という思いに「恋」と言う文字をかけて「盆に恋」が生まれたと話してくれました。
で、恋の祭りの噂がこのイベントかと言うと、まだまだ奥深いものがありそうですよね。
この恋のイベントには、昔からの流れがあって、噂の「恋」はもっと昔にさかのぼりそうです。
太田さんよりもっと上の世代、新野高原盆踊りの会 会長の田嶋克粛さんに伺ってみると、その真相が見えだしました!!!!
田嶋さんによると、新野の盆踊りは、昔からその夜3日間は、小学生であろうが中学生であろうが、女性であろうが男性であろうが、年寄りであろうが、若者であろうが、誰でも朝まで家に帰らなくても、誰にも何も言われない。
そういう風習があって、今でもそれは続いているようなんです。
だから、若い女の子が朝帰りしようが、絶対に親に怒られることはない特別な日なんだそうです。
ですから、彼とラブラブに過ごすにはもってこいの夜ですよね♡
しかも昔から、新野の盆踊りでは、踊っている女の子を眺めながら
「あの子はよさそうな子だな~」
などと、近隣町村からお嫁さん探しに人が集まるお祭だったそうです。
若い男性ばかりでなく、おじいちゃんおばあちゃん達まで、踊りを見ながら、
「あの娘さんはどこの娘さんだな?うちの嫁によさそうだに!」
と話す姿も珍しくなかったそうです。
そのせいかわかりませんが、新野の娘さんたちは一人で何枚も浴衣を持っていて、夜の早いうちと夜中では、着ている浴衣が違うなんてこともよくある話なんだそうです。
実際私の知り合いの新野出身の娘も、何でこんなに浴衣もってるの???って思ったほど浴衣を持っていて、驚いたことがあったんですが、それが当たり前だったんだと今回の調査で分かりました。
この調査で、私の小さな疑問も解消され、ちょっぴりスッキリしました(^0^)v
とにかく、男女が手をつないで歩くことすらなかっただろう時代に、年に一度、自由に恋に走れる大切な3日間だったんでしょうね~。
そうは言っても、田嶋さんの時代はもう自由恋愛の世代
「~だったみたいだに」という感じで、聞いた話がほとんど、でももう少し上の世代になるとリアルな話を聞けるかも・・・と言うことで、90を過ぎた、かつての唄の名人 金田行蔵さんにお話し伺う事が出来ました。
金田さんが若いころ、屋台の上で唄を歌っていると、かつては前の人の肩に手を置いて踊る踊りがあったそうなんですが、目の前を踊っている男性の手が肩からス~~と下に下りて行って・・・知らない間にその二人は、輪から抜けていなくなったというんです。
でもこんな話は、よくある話で、裏道を歩いて帰ろうとすると、そんなカップルの恋のオーラでその先、進めなくなってしまうとか・・・本当にその夜は、そんなことばかりだったと言います。
実際、盆踊りを盛上げ、一晩中途切れる事なく歌われる唄600〜700種類もある中には、男女のいろんな話をイキに唄った歌もあり、
この本をめくると・・・
ご覧のように、ズバリ「恋」の唄「結婚」の唄、さらには「夜這い」の唄まであるんです。
まさに唄からも「恋の祭り」と言えそうな気分になってきました。
先ほどの「晩に恋」の太田さん自身も、去年結婚したばかりの奥さんと付き合い始めたのが、この新居の盆踊りの日だったそうで、
「なんか、そういう空気が流れているんですよね~」
なんて話してくれました(^o^)
そのせいか、奥さんは一晩中唄われる600~700ある唄の中で好きな歌詞があるそうで・・・それは
♪ 恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす ♪
ガンガン好きだ!って積極的にいくよりも、ひそかに思う女心の純粋さを歌っているんですかね~♡
他にも様々な心のひだをイナセに唄った歌が多く、太田さんの奥さんばかりでなく、ここに住む人には、自分の好きな歌があって、その情緒を楽しむのも一つの楽しみなんだろうな~と感じました。
今回の調査で、伊那谷の伝統文化として名高い新野の盆踊りは、恋とは切っても切れないお祭である事がわかりました。
新野の盆踊りの艶っぽい話を聞かせてくださった、金田さんと田嶋さん
ありがとうございました☆
私も新野に生まれてみたかった!・・・と思う西村容子でした♡
新野の盆踊りと言えば、国の重要無形民俗文化財に指定されている歴史あるお祭り。
毎年、今日14日の夜9:00から始まって17日の朝まで、3日3晩踊り続けられる伝統のお祭りです。
笛や太鼓など楽器は全く使われず、唄いと舞い手の掛け合いと情緒あふれる踊り。
500mほどの輪は大きくなったり小さくなったりしながら一晩中、歌声も踊りも止まる事はありません。
この500年の歴史を刻む行事は、お盆に帰って来たご先祖様をお送りする「神送りの儀式」である事は多くの方がご存知でしょう。
でも、実はもう一つ、ロマンチィックな「恋」とは切っても切れない祭りだと言うんです。
伝統文化と恋・・・とても合わなそうな噂の真相を求めて、私、阿南町まで調査に出掛けてきました。
この通りが、当日祭りが行われる場所。
ここが、その夜になると提灯に灯りがともされ、幻想的かつ優雅な祭の雰囲気に包まれるんです。
そして、「恋」も・・・?
まず、私が見つけたのが、今年始めて行われるという、「盆に恋」というイベントのポスター。
そこにはまさに「恋」の文字が!!
これが噂の真相か?!?!という事で、「盆に恋」の実行委員長の太田竜平さんにお話伺う事にしました。
なぜ、「盆に恋」なんて恋にかけたイベントを考え付いたのか聞いてみると・・・
まずは、この新野の盆踊りを盛り上げたいという思いが一番で、それじゃあ何をするかと考えていた時に、昔からこのお祭は「男女の出会いの場になっている」と聞いていたことを思い出し、巷でも婚活、街コンなどが流行っている。
昔から男女が出会う場所としての風習がある新野で、「恋」のイベントをするのはピッタリと言うことで「新野の盆踊りに来い!」という思いに「恋」と言う文字をかけて「盆に恋」が生まれたと話してくれました。
で、恋の祭りの噂がこのイベントかと言うと、まだまだ奥深いものがありそうですよね。
この恋のイベントには、昔からの流れがあって、噂の「恋」はもっと昔にさかのぼりそうです。
太田さんよりもっと上の世代、新野高原盆踊りの会 会長の田嶋克粛さんに伺ってみると、その真相が見えだしました!!!!
田嶋さんによると、新野の盆踊りは、昔からその夜3日間は、小学生であろうが中学生であろうが、女性であろうが男性であろうが、年寄りであろうが、若者であろうが、誰でも朝まで家に帰らなくても、誰にも何も言われない。
そういう風習があって、今でもそれは続いているようなんです。
だから、若い女の子が朝帰りしようが、絶対に親に怒られることはない特別な日なんだそうです。
ですから、彼とラブラブに過ごすにはもってこいの夜ですよね♡
しかも昔から、新野の盆踊りでは、踊っている女の子を眺めながら
「あの子はよさそうな子だな~」
などと、近隣町村からお嫁さん探しに人が集まるお祭だったそうです。
若い男性ばかりでなく、おじいちゃんおばあちゃん達まで、踊りを見ながら、
「あの娘さんはどこの娘さんだな?うちの嫁によさそうだに!」
と話す姿も珍しくなかったそうです。
そのせいかわかりませんが、新野の娘さんたちは一人で何枚も浴衣を持っていて、夜の早いうちと夜中では、着ている浴衣が違うなんてこともよくある話なんだそうです。
実際私の知り合いの新野出身の娘も、何でこんなに浴衣もってるの???って思ったほど浴衣を持っていて、驚いたことがあったんですが、それが当たり前だったんだと今回の調査で分かりました。
この調査で、私の小さな疑問も解消され、ちょっぴりスッキリしました(^0^)v
とにかく、男女が手をつないで歩くことすらなかっただろう時代に、年に一度、自由に恋に走れる大切な3日間だったんでしょうね~。
そうは言っても、田嶋さんの時代はもう自由恋愛の世代
「~だったみたいだに」という感じで、聞いた話がほとんど、でももう少し上の世代になるとリアルな話を聞けるかも・・・と言うことで、90を過ぎた、かつての唄の名人 金田行蔵さんにお話し伺う事が出来ました。
金田さんが若いころ、屋台の上で唄を歌っていると、かつては前の人の肩に手を置いて踊る踊りがあったそうなんですが、目の前を踊っている男性の手が肩からス~~と下に下りて行って・・・知らない間にその二人は、輪から抜けていなくなったというんです。
でもこんな話は、よくある話で、裏道を歩いて帰ろうとすると、そんなカップルの恋のオーラでその先、進めなくなってしまうとか・・・本当にその夜は、そんなことばかりだったと言います。
実際、盆踊りを盛上げ、一晩中途切れる事なく歌われる唄600〜700種類もある中には、男女のいろんな話をイキに唄った歌もあり、
この本をめくると・・・
ご覧のように、ズバリ「恋」の唄「結婚」の唄、さらには「夜這い」の唄まであるんです。
まさに唄からも「恋の祭り」と言えそうな気分になってきました。
先ほどの「晩に恋」の太田さん自身も、去年結婚したばかりの奥さんと付き合い始めたのが、この新居の盆踊りの日だったそうで、
「なんか、そういう空気が流れているんですよね~」
なんて話してくれました(^o^)
そのせいか、奥さんは一晩中唄われる600~700ある唄の中で好きな歌詞があるそうで・・・それは
♪ 恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす ♪
ガンガン好きだ!って積極的にいくよりも、ひそかに思う女心の純粋さを歌っているんですかね~♡
他にも様々な心のひだをイナセに唄った歌が多く、太田さんの奥さんばかりでなく、ここに住む人には、自分の好きな歌があって、その情緒を楽しむのも一つの楽しみなんだろうな~と感じました。
今回の調査で、伊那谷の伝統文化として名高い新野の盆踊りは、恋とは切っても切れないお祭である事がわかりました。
新野の盆踊りの艶っぽい話を聞かせてくださった、金田さんと田嶋さん
ありがとうございました☆
私も新野に生まれてみたかった!・・・と思う西村容子でした♡